第104回 全国高校野球選手権  東東京大会 準決勝
日体大荏原vs城東

日体大荏原
古豪・荏原、1979年以来の決勝進出

城東
全員野球を貫き、健闘のベスト4

 日体大荏原が東東京大会準決勝で城東に勝利し、1979年以来の決勝進出を果たした。城東は2001年以来3度目の甲子園を目指したが、聖地には届かなかった。

城東、相手エースを打ち崩せず  

城東は準々決勝で第1シード関東一に勝利して準決勝へ進出した。佐久間飛向主将、エース峯岸叶を軸に接戦を勝ち上がったチームは決勝進出をかけて日体大荏原と対戦した。エース峯岸は連投の影響もあり、初回に2失点すると、3回にも2点を失い、4点を追う展開となった。3回裏にスクイズで1点を返すと、なおもチャンスを迎えたが、そこからマウンドに上がってきた日体大荏原のエース小金井凌生に封じ込まれて1点止まり。3回裏の攻撃が、今ゲームのポイントだった。4回以降も相手エースを打ち崩すことができずにイニングが進んでいった。今大会、粘り強い戦いで逆境をはね返したチームだが、打線のつながりを分断されて劣勢になっていった。

日体大荏原、43年ぶりの決勝進出  

日体大荏原は、エース小金井、2番手石井祥太、1年生右腕・田健汰の投手陣の好投で準決勝へ。城東戦は、田が先発しゲームを組み立てると打線が3回までに4得点を奪って、投手陣を援護。3回途中からマウンドに上がったエース小金井は以降の打者21人に対して散発2安打のピッチング。4回以降は城東に2塁を踏ませずにゲームの主導権を手繰り寄せた。日体大荏原打線は、6、7回にも1点ずつ奪って、6対1とリードを広げた。3番・千葉輝夏が2本の三塁打を含む4安打、5番・吉田亜偉希が3安打とクリーンアップがチャンスメークし、着実に得点に結びつけた。自分たちの野球を体現した日体大荏原は、43年ぶりの決勝進出。スカイブルーの進撃は、いよいよクライマックスを迎えた。

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