【湘南学院】 「THE高校野球」 #湘南学院

夏は4大会連続でシード権獲得
横須賀から初の甲子園へ

 部員一丸となった戦いでトーナメントを駆け上がる湘南学院は、今春・今夏ベスト16の結果を残した。夏大会後に始動した新チームの選手たちはその先を目指して航路を取っていく。

■連続シードのミッション  

未開の地へ進む準備は整った。2000年の男女共学化に伴い、野球部が誕生した湘南学院。2011年からは、横浜高出身の本萱昌義監督が指揮を執り、2011、2014年には秋季神奈川県大会ベスト8へ進出し、21世紀枠県推薦校に選出されている。2018年春にベスト8へ進出し夏シード権獲得を皮切りに現在は夏4大会連続でシード権を獲得(2020年代替大会は除く)。連続シードのミッションは後輩たちへと引き継がれている。今夏大会後に始動した新チームは、シード、そしてその先の甲子園を目指して地図を開いている。前チームでもレギュラーだった主軸・島﨑歩夢(2年=外野手)は「自分たちの代もシードを取った上で、その上を目指していく」と力を込める。

■補食のおにぎりでフィジカル上昇  

新チームは、橋本大樹主将(2年=内野手)を中心にスタートを切った。この世代は、入学当初から、練習前後に、補食のおにぎりを食べて、栄養補給とフィジカル強化を図っている。その効果もあり、例年と比較して、サイズの大きな選手が揃っている。182センチ80キロの橋本主将を筆頭に、3番・島﨑、4番・川副太陽(2年=外野手)ら体格の良い選手たちが打線に並ぶ。唯一の1年生レギュラー平林岬大(1年=外野手)も先輩に負けないフィジカルで、フルスイングを実践する。このチームは、投手を中心とした守備でリズムを作り、攻撃へつなげていく。エース藤枝幸祐(2年)、2番手・加藤煌太(2年)の両右腕が制球力を武器にゲームを組み立てていく。サード笹田典也(2年)、ショートの吉野雅人(2年)の三遊間が堅実な守備で確実にアウトを重ねていく。前チームは夏大会4試合でノーエラー。選手たちが、役割を果たすことで一丸となっていく。

■湘南学院のスタイルを体現  

チームスローガンは「THE高校野球」。スター選手がいるわけではないため、控え選手を含めた部員全員が一つになって戦っていく。バント、エンドランなどを駆使してランナーを進めて、みんなの力で1点ずつ奪う。それが湘南学院のスタイルだ。橋本主将は「今年のチームは個人の力があるが、チームとして戦っていくことが大切。どんな相手でも自信を持って戦い、最後まで粘り強く戦っていく」と話す。本萱監督は「選手全員が力を合わせることで、チーム力が上がっていく。選手の力をフルに引き出すことでシードの先が狙えると考えている」と語る。  

湘南学院は、先輩たちが切り拓いたルートを越えて、未開の大海原を目指していく。

 

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