2回戦で能代松陽(秋田)と真っ向勝負
21世紀枠出場、「伝統の矜持」を甲子園で体現
第95回選抜高校野球大会に21世紀枠で出場した石橋が、初めて甲子園の舞台に立った。2回戦で能代松陽(秋田)に惜敗したものの、結果以上に大切なモノを手にした。
■聖地で堂々たるプレー
歴史的な一歩だった。過去2度、21世紀枠候補に選ばれながらも選抜へ届かなかった。3度目の候補となった今春、ついに甲子園切符が届いた。選手たちは喜びを噛み締めながらも、甲子園勝利のプランニングを練り上げた。石橋は、聖地で堂々たるプレーをみせた。先発は、2年生エース入江祥太。初回、能代松陽に連打を浴びると犠飛で1点を失った。しかし、2回には2者連続三振を奪うなどギアを上げていった。3回には亀井将広が内野安打で初ヒット。バントで走者を進めて同点を狙ったが、あと1本が出なかった。
■夏甲子園初出場へ向けて
21世紀枠チームとして、その力を十分に発揮した。入江は粘り強いピッチングで7回まで追加点を許さない。8回には、チーム2本目となる原佑太のヒットで食らいついたが得点を奪うことができなかった。石橋は最後まで決死のプレーをみせたが8回裏に2点を奪われて0対3で屈する結果となった。勝利をつかむことはできなかったが、緊迫した投手戦を演じて「伝統の矜持」を甲子園で体現してみせた。選抜を終えたチームは、夏甲子園初出場へ向けて次なる一歩を踏み出していく。