第76回秋季関東地区高等学校野球大会レポート
今秋就任の堀内新監督の初陣で準優勝
井路端主将を軸にスケール大きなチーム
創価が秋季都大会で進撃をみせて24年ぶりに決勝へ進出した。決勝戦では関東一に屈したが堂々の戦いをみせた。
■国士舘に打ち勝ちベスト8へ
創価は今秋から、堀内尊法新監督が指揮を執った。堀内監督は創価大で約30年間コーチを務め2020年末から2022年春まで監督を任された。今夏の西東京大会後の9月に創価高監督に就任。今大会が新指揮官にとっての初陣となった。強肩強打の捕手・井路端広明主将を軸に、田村蓮太郎、高橋球児、小宮己輝の打撃陣の破壊力は都屈指。投手陣は、快速右腕・土居賢士郎と森山秀敏、長谷川輝の両サウスポーが力を伸ばした。士気高いチームは1回戦から打線が爆発。圧倒的な攻撃力を武器にしてトーナメントを勝ち上がった。1回戦で府中工科に12対2、2回戦で専大附に15対8で勝利し3回戦へ。国士舘との戦いは打ち合いとなったが7回に一挙13点を奪って22対11でベスト8へ駒を進めた。
■新監督就任で飛躍を遂げたチーム
準々決勝でも打線の勢いは止まらなかった。早大学院相手に3回に4点を先取して主導権をつかむと8対2で迎えた9回に小宮が3ランを放ってダメ押し。11対2で勝ち切って準決勝へ勝ち名乗りを挙げた。1回戦から4回戦まではすべて2桁得点の計60得点。準決勝・日大二戦でも小宮が本塁打を放つなど得点を重ねると7対0の7回コールド勝利で24年ぶりの決勝進出を果たした。決勝戦は、ロースコアの戦いとなったが、創価は一歩も引かない戦いを演じてみせた。4回に井路端主将のソロ本塁打で先制すると5回まで1対0で進めていった。2000年以来の選抜出場の期待が高まったが、6回に2失点すると終盤にも2点を失い1対4で惜敗した。堀内監督は「勝たせてあげたかったが、まだ力が足りないということ。精神面を含めて強くなってまた戻ってくる」と語った。飛躍を遂げたチームは、2024年西東京大会の主役になるかもしれない。