【立花学園】 「デジタル×情熱」

2022年夏創部初のベスト4へ進出
独自のルートで甲子園への道を切り開く

 2022年夏の神奈川大会で初のベスト4進出を果たした立花学園。一段一段と階段を登るチームは、頂点を目指して独自のルートを開拓していく。

■昨夏は神奈川大会準決勝へ進出  

昨夏の神奈川大会準決勝で横浜スタジアムの舞台に立った。吉田康生主将、エース福岡大海、リードオフマン中村大翔らを軸にした前年度のチームは、接戦を勝ち抜き大会中も進化を遂げた。4回戦で星槎国際湘南を3対2で撃破すると、5回戦で城山に3対2で競り勝った。そして準々決勝では藤沢清流に3対2で勝利し、創部初のベスト4へ進出してみせた。準決勝では横浜に敗れたが、堂々のベスト4。決して突き抜けた力のある世代ではなかったが、練習でコツコツと積み上げてきた成果を大舞台で発揮してみせた。その意味では、価値ある結果。立花学園の新たな歴史の始まりだった。

■SNSやラプソードを積極活用  

立花学園は、志賀正啓監督が2016年に就任。野球部強化に励む一方で生徒たちのモチベーションや意識を高めるために様々なチャレンジに取り組んできた。2019年には、全国各校に先駆けて野球部の公式ツイッターを開設。さらにインスタグラムやYouTubeなどを駆使してチーム情報を積極的に発信してきた。現在は、ラプソード(データ測定器)などデジタルツールを駆使して選手の潜在能力を高めている。土台が確立されたチームは2022年春にベスト8、2022年夏にベスト4進出を成し遂げた。志賀監督は「SNSやラプソードは目標達成のためのツール。デジタル×情熱によってチーム、選手は成長していける」と選手たちに寄り添う。

■投打にスケールアップしたチーム  

2023年の夏へ向かう立花学園は、投手を中心にゲームを組み立てていくチームだ。三浦颯太主将(3年=内野手)、最速140キロのエース右腕・佐藤里薫(3年)のほか、リードオフマン竹下友喜(3年=外野手)、神奈川屈指のキャッチャー前原拓仁(3年=捕手)が昨夏の横浜スタジアムでプレー。その経験値が大きな武器になっている。新チームで迎えた昨秋は3回戦で日大藤沢に惜敗となったが、秋の敗戦を糧に努力を重ねたチームは投打にスケールアップ。虎視眈々と今夏の神奈川の頂点を見据えている。志賀監督は「神奈川強豪と同じことをやっていても追いつくことはできない。立花学園は独自の道で甲子園への道を切り拓いていきたい」と力を込める。立花学園は、デジタル×情熱×努力で聖地までのルートを駆け上がっていく。

 

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