【前橋工】 「明るく前向きに」

春夏13回の甲子園出場を誇る伝統校
2001年以来、22年ぶりの夏甲子園へ情熱全開

 

 春夏計13回の甲子園出場を誇る伝統校・前橋工。復活をかけるチームは、2010年春以来の甲子園を目指して“明るく前向きに”突き進む。

■1970〜90年代に黄金期  

春夏計13回の甲子園出場を誇り、3度の全国ベスト4の実績を持つ前橋工。1970〜90年代は、無類の強さを発揮して、マエコウの名を全国にとどろかせた。だが、夏は2001年、選抜大会は2010年を最後に甲子園から遠ざかっている。それでも県大会ではベスト8、ベスト4にたびたび顔を出してきた。しかし、コロナ禍の影響も受けて過去5年は2018年夏のベスト8が最高。トーナメントを勝ち上がれないでいる。チーム再建を担うのは、2020年春に着任し同秋から指揮を執るOB指揮官・髙橋寛人監督だ。前橋工の黄金期を知る髙橋監督は、選手たちに寄り添いながら地道なチーム強化を進めている。

■髙橋監督が「甲子園塾」に参加

 髙橋監督は昨冬に、日本高野連主催の若手指導者研修会「甲子園塾」(大阪府)に参加した。元星稜監督・山下智茂塾長、特別講師の元関大北陽監督・新納弘治氏、松山商業監督・大野康哉氏のもと全国から26名の指導者が参加。髙橋監督は塾長らの話を一言も漏らさずにメモを取り、指導法を吸収した。指揮官は、甲子園塾の場で「前橋工」の伝統を確認したという。髙橋監督は「自己紹介で『前橋工』と伝えると、多くの方々が『頑張れ!』と声をかけてくれました。“看板”の重みを、あらためて感じました」と話す。甲子園塾で新たな学びを得ると、それを母校のグラウンドに還元している。

■甲子園から招かれるチームへ  

今年のスローガンは、「明るく前向きに+本気」。選手たちは、野球を本気で楽しみながら結果を追求している。今年のチームは、前チームから不動のレギュラーだった佐野伊吹(3年=内野手)を攻守の要として投打のバランスが整っている。投手陣は右オーバーの黒澤光弘(3年)が球威を高め、技巧派左腕の岡部真大(3年)の安定感が増す。打線はパンチ力ある主砲・野口琉輝(3年=内野手)、努力の男・青木朝飛主将(3年=捕手)が勝負強いバッティングで得点を刻む。チームは毎週月曜日の朝にミーティングを行い、野球の予習・復習を行う。青木主将は「学校生活から見直していくことでチームが変わってきました。前向きに練習に取り組んで、最後の夏に結果をつかみたい」と力を込める。「選手、指導者の情熱が大切。もう一度、甲子園から“呼んでもらえる”ような取り組みをしたい」(髙橋監督)。前橋工は、“甲子園から招かれるチーム”を目指して、日々の練習に取り組んでいく。

 

 

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