【駿台学園】  「初心」

アグレッシブを体現する個性派軍団
今春は3年ぶりの予選からスタート

選手の個性を活かした力強い戦いをみせる駿台学園。地力を蓄えるチームは、虎視眈々と上位進出を狙っていく。

■強豪相手に真っ向勝負

勇猛果敢な戦いをみせるチームだ。東大出身・三角裕監督が指揮を執り、二松学舎大附の市原勝人監督の息子・市原優人コーチ、井上裕貴コーチが選手に寄り添いながら進化を促す。昨春は1回戦で安田学園、2回戦で多摩大目黒に勝利して3回戦で関東一と対戦した。0対4で迎えた8回に3点を奪って反撃態勢に入るなど底力をみせた。結果的には3対8での敗戦となったが、執念の戦いぶりは高い評価を得た。昨夏の東東京大会ではダークホースとして推されたものの初戦の2回戦で目黒日大に0対1で惜敗し夏を終えた。三角監督は「能力は高かったが本番で力を発揮できなかった。大舞台で力を出すには学校生活から心を整えていく必要がある」と説く。

■チャレンジャーとして戦う

今年の駿台学園は、昨秋予選で東京に敗れて都大会進出を逃した。今春は3年ぶりの予選からスタートとなり、チームは初心に戻って練習に励む。チームは、片野壮一郎主将(3年=外野手)と松崎瞬主将(3年=投手)のダブル主将体制。打撃陣は、片野主将をはじめ富井唯人(3年=内野手)、福原晴輝(3年=内野手)らが軸。投手陣はサウスポー松崎主将と、身長186センチで最速135キロの大型右腕・庄司琉良(3年)が上々の仕上がりを見せている。春予選へ向けてレギュラーは横一線、各ポジションで競争が続く。片野主将は「秋は初戦で負けてしまったので危機感を持って戦っていく。チャレンジャーとして一戦一戦を戦っていく」と気持ちを込める。初心に戻って戦いに臨む駿台学園は、最強のチャレンジャーになる。

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