2000年以来23年ぶりベスト8
2016年夏甲子園で全国制覇

 2016年夏甲子園で全国制覇を果たした作新学院が、選抜では2000年以来23年ぶりベスト8となった。一戦ごとに強くなったチームは、選抜8強を糧に夏の県王者奪還を狙う。

■2.3回戦で打ち合いを制して勝利  

作新学院の選抜出場は2017年以来6年ぶりだった。2012〜2021年に栃木夏10連覇を果たしたが、昨夏に連覇がストップ。この春は2年ぶりの甲子園となった。2016年夏甲子園で全国制覇を成し遂げるなど甲子園での戦いを知るチームは、初戦となった2回戦で大分商と対戦。2回に4点を奪い主導権を握ると、4投手の継投策で8対6と逃げ切り初戦突破。3回戦・英明(香川)は終盤に撃ち合いとなるシーソーゲーム。7対8で迎えた9回表に武藤匠海の決勝2ランで9対8の逆転勝利を収めた。小針崇宏監督は「苦しい展開だったが最後まであきらめずに選手たちを信じて全員で戦っていった」と劇的な勝利を振り返った。

■甲子園へ戻ることがミッション  

準々決勝では、山梨学院と対峙した。作新学院は、継投策でゲームに臨んだが、先発左腕の川又楓が乱調となり、2回に1点、3回に7点を奪われた。主導権を奪い返しに出るが、点差が縮まらない。6回に1番・高森風我がソロ本塁打を放つなど意地をみせたが、3対12で敗れた。山梨学院は、結果的に選抜優勝を果たした。作新学院はベスト4への壁を突破することはできなかったが、接戦を勝ち抜き2勝を奪ったことは選手たちにとっての財産。栃木に戻ったチームは、投打のチューンアップを図って夏へ向かう。夏は栃木王座を奪い返して、甲子園へ再び戻ることがミッションとなる。

 

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