【川崎工科】「伝統復活」

川崎工の魂を引き継ぐ県立伝統校
卒業生には阪神のエース青柳晃洋

学校再編前の川崎工業時代に夏ベスト4へ進出、その伝統を引き継ぐ川崎工科。復活に向けて力を蓄えるチームは打撃を武器に神奈川のトーナメントへ挑んでいく。

■野球を愛する気持ちは同じ

伝統校・川崎工の学校再編によって開校となった川崎工科。川崎工時代に春・夏のベスト4へ進出するなど力を誇示した。川崎工時代の2003年には内竜也がロッテからドラフト1位指名されて入団。川崎工科となったあとには青柳晃洋が帝京大卒業後に阪神ドラフト5位でプロ入り。青柳は2021、2022年に2年連続最多勝を獲得。東京オリンピックでは侍ジャパンの一員として金メダルを獲得した。伝統を引き継ぐ選手たちは学校内に広がるグラウンドで努力を続けている。時代は変わったが野球を愛する気持ちは同じ。1・2年生合わせて21人の選手たちは、明るく、元気に白球を追う。

■神奈川強豪野球部出身の指導者

選手たちの情熱に火をつけているのは、神奈川強豪野球部出身の指導者たちだ。2023年春から指揮を執る久保埜輝監督は平塚学園出身、伊藤大悟部長は日大藤沢出身で監督・部長ともに神奈川高校野球から多くを学んできた。若き指導者たちは選手とともにグラウンドに立ち、生徒たちをサポート。選手たちの長所を伸ばしながらチームを作り上げている。久保埜監督は「選手たちは真面目に一生懸命練習をしている。うまくなりたいという気持ちが伝わってくるので勝たせてあげたいと思う」と話す。打撃に重点を置きながらフィジカルトレーニングなどにも力を入れる。入学時に力のなかった選手たちはぐんぐんと力をつけて、今ではホームランも飛び出すようになった。チームには確かな手応えが生まれている。

■秋は横浜商を相手に惜敗

チームは力をつけている。今秋の県大会は初戦となった2回戦で厚木に10対4で勝利。続く3回戦では横浜商を相手に左腕エース池田蒼良(2年)が好投し接戦に持ち込んだが0対3での惜敗となった。横浜商の投手陣から得点を奪えなかったことが課題として残った。2024年のチームは、長島大樹主将(2年=外野手)が精神的支柱となり、打撃陣は大塚晃瑛(2年=内野手)、本宮裕太(2年=外野手)、大津飛空(1年=捕手)が軸。投手陣はエース池田に加えて、実戦派右腕・清野琉雅(2年)が力を伸ばす。県立屈指の好打者・大塚は「チャンスで長打を放って勝利に貢献したい」と力を込める。長島主将は「先輩たちが残してくれた過去の結果を超えられるようなチームになっていきたい」と、記録のアップデートを誓う。川崎工科の俊英たちは夏ベスト16以上を目指して壁を突き破っていく。

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