11度の甲子園出場を誇る伝統校
ハードルを越えた先に見える聖地

春夏通算11度の甲子園出場を誇る伝統校・国士舘。選手たちは2019年春以来の甲子園を目指して、ハツラツとした姿勢をみせている。

■近年で負けた相手は強豪のみ

 都内の高校野球史に確かな足跡を残してきた国士舘。近年では2019年に選抜出場を果たしている。夏は2005年以来、聖地にたどり着くことができていないが、選手たちの意志は変わっていない。2020年夏にベスト4進出(独自大会)、2022年夏には3回戦で日大二、4回戦で早大学院、5回戦で日本学園に勝利すると、準々決勝では国学院久我山を撃破して準決勝へ進出。甲子園まで“あと2勝”に迫ったが、東海大菅生に延長戦の末に3対4で惜敗した。昨今の大会でも敗れた相手は日大三、創価などの強豪。その峰を越えれば再び甲子園が見えてくる。

■練習試合から勝利にこだわる

伝統を宿すチームを率いているのは、2度目の“登板”となるOBの箕野豪監督だ。一度目の監督退任後は、コーチとして永田昌弘前監督を支えてきた。永田前監督が2021年度で勇退し、再び指揮のバトンを受けた。監督、コーチを歴任しコロナ禍明けの2022年4月から指揮を執る箕野監督は、選手の「自主性」を尊重。選手たちとコミュニケーションを図り、それぞれの長所を引き出しながらチームを構築している。指揮官は「(2022年春に)監督になってから3シーズン目を迎えているが、甲子園は届きそうで届かない場所。選手たちの自主性を伸ばす一方で、練習試合から勝利にこだわっていくことが必要だと感じている」と語る。

■「自主性」と「闘争心」で勝負

2024年夏へ向かうチームは、攻守の戦力が整っている。昨秋は一次予選で国学院久我山に勝利するなど実力を誇示。都大会でも躍進が期待されたが、3回戦で創価に乱打戦で屈してベスト16で冬を迎えた。松原虎太主将(3年=外野手)が精神的支柱となり、小椋旭人(3年=外野手)、片倉稜大(3年=内野手)ら野手陣がチームを牽引。投手陣は、早川恵陽(3年)、吉田然(3年)、鎌村曜平(2年)、泉勝貴(3年)のサウスポーカルテットが力を伸ばす。スローガンは「初志貫徹」。春は3回戦で上野学園に勝利してベスト16へ進出し夏シードを獲得した(4月8日現在)。松原主将は「試合を重ねるごとにチームがひとつになっている。接戦で粘り強く戦って勝利をつかむ。初心を忘れずに謙虚な姿勢で試合へ臨みます」と夏へ向かう。自主性と闘争心をインストールするチームは、夏の頂点に立つべく進化を遂げる。

おすすめの記事