昨夏の東東京大会ベスト16
初の甲子園出場へ心技体充実

2023年夏に東東京大会ベスト16に進出した明大中野。夏を経験した主力の多くが残る今季のチームは、先輩たちの思いを背負って頂点を目指す。

■悲願の甲子園出場へ士気高まる

甲子園初出場の夢は、後輩たちに継承された。昨季のチームは、プロ注目のエース中村海斗(明大進学)、片桐心(明大進学)を軸にダークホース的存在となった。秋、春ともにトーナメントを駆け上がる力を備えていたが、両大会ともに早々に関東一とぶつかり、行く手を阻まれてしまった。昨夏は3回戦で足立学園、4回戦で大森学園に勝利し5年ぶりにベスト16へ進出。ベスト8をかけて東亜学園と対峙したが、エース中村のコンディションが整わずに投手陣総力戦となったが4対11で敗戦。甲子園初出場の夢を実現できず夏を終えた。チームは、悲願の甲子園出場へ再起を誓った。

■明大中野史上最強チーム

今季のチームは、吉田海渡主将(3年=内野手)、髙岡珀人(3年=外野手)、髙橋駿太(3年=外野手)、藤﨑理央(3年=外野手)ら昨夏を経験したメンバーがそのまま残り、継続した戦いが可能となっている。OB指揮官の岡本良雄監督は、選手一人ひとりと日々コミュニケーションを図りながら成長を見守る。岡本監督は「昨年のチームは、キャプテンの片桐やエース中村に頼る部分もありましたが、今年は全体が成長してチームとして戦うことができています。投打の総合力は、明大中野史上で一番高いと感じています」と手応えを得ている。投手陣も佐伯魁栄(3年)、田中俐希(2年)、村松仙俐(2年)らが力を伸ばしゲームを作っている。最強世代のチームには、大きな夢がつまっている。

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