総力戦でつかんだ優勝旗、夏の第一シード獲得
プロ注目エース昆野太晴が150キロ記録

白鷗大足利が春季栃木県大会で進撃をみせて、7年ぶり2度目の春優勝を飾った。プロ注目の最速150キロの剛腕エース昆野太晴(3年)を軸にしたチームは、一戦ごとに進化して栃木の頂点に立った。

■エース昆野、150キロをマーク

エース昆野は準々決勝の佐野日大戦で先発すると、140キロ後半のストレートを投げ込み、スタンドをどよめかせた。3、4回には150キロをマークし、プロスカウト陣の注目を集めた。昆野は8回2安打11奪三振の好投で、3対0の勝利に貢献した。準決勝の国学院栃木戦でも昆野が存在感を発揮した。立ち上がりからコンスタントに140キロ台のストレートを連発すると、8奪三振1失点の快投で5対1の勝利に貢献してみせた。今年のチームは、昆野のほか大型スラッガー八角勇羽(3年=内野手)、シャープな打撃をみせる篠原飛羽主将(3年=内野手)ら投打の戦力が揃い魅力十分だ。

■個性あふれる選手たちが躍動

準決勝翌日の決勝・宇都宮商戦では、昆野は登板しなかった。白鷗大足利は、山口幸大が先発して5回3失点でまとめると、柏崎陽斗、野澤瑛斗につないで追加点を許さなかった。チームは1対3で6回を終えたが、ゲーム終盤に4点を奪って5対3で勝ち切った。総力戦でつかんだ優勝だった。白鷗大足利・直井秀太監督は「大会を通じて守備、投手で頑張れたことが結果につながった」と語った。昆野が「チームとして守備からリズムを作って攻撃につなげることができた」と話せば、篠原主将は「栃木県ナンバーワン打線を掲げているので、夏は打撃で投手を助けて甲子園を目指したい」と力を込めた。白鷗大足利は個性あふれる選手たちの活躍によって乱戦の春を制した。

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