全国レベルの強豪に対して堂々の戦い
関東４強進出も終盤の戦いに「課題」
春都大会準優勝の東海大菅生が関東大会で力を誇示し４強入りを果たした。準決勝で常総学院に激闘の末に敗れたものの夏の“最終形”が見えてきた。
■ロースコアの戦いを制しベスト４へ
東海大菅生は春都大会準々決勝で創価、準決勝で日大鶴ヶ丘に勝利して西東京トップシードを決めた。決勝では帝京に敗れたが準優勝となり関東大会へ駒を進めてきた。チームにとって関東大会は、夏への最終調整の場。投手陣は背番号１の大型右腕・小島葵、さらに２年生の上原慎之輔、川崎稜太をメンバーに入れて大会へ臨んだ。上原、小島の２投手の好投によって初戦は山梨学院に２対０の完封リレー勝利、準々決勝は昌平（埼玉）相手に３対２で逃げ切り、準決勝進出を果たした。左腕・上原、右腕・小島の両投手でロースコアの戦いを制したことが戦果だった。
■常総学院を追い詰めたが最後に甘さ
準決勝の相手、常総学院（茨城）は準々決勝で選抜優勝の健大高崎に競り勝った実力校。今大会では結果的に準優勝だったが、総合力は全国屈指。その相手に、東海大菅生は力強い戦いをみせていった。先発の上原が初回に２失点したものの追加点は与えずにクオリティースタートのピッチング。１対２で迎えた６、７回に中位、下位打線が勝負強さをみせて７点を奪うと８対２の大逆転。決勝進出が濃厚となったが、クローザー役の小島が耐えきれずに８回に４失点、さらに９回の３点を奪われて逆転サヨナラ負けとなった。東海大菅生は春都大会決勝でも帝京に最終回に逆転されたが、関東でも終盤の戦いに課題を残した。決勝進出は果たせなかったが関東２勝を収穫にして、夏の西東京大会へ向かっていく。
