第107回全国高等学校野球選手権神奈川大会の開会式が7月7日に横浜スタジアムで開催された。今年の開会式も暑さ対策の一環として午後4時からスタート(試合は9日開始)。前回優勝校の東海大相模を先頭に、参加172チームの選手たちが堂々と行進した。東海大相模に続いて前回準優勝の横浜、前回ベスト4の向上、武相が胸を張ってグラウンドを歩いた。優勝旗返還などの後、慶應義塾の山田望意主将が選手宣誓を行った。開会式での生徒司会は金沢・後藤友奈マネージャーが担当。行進曲などの球場演奏では向上、桜丘、東海大相模、戸塚、三浦学苑、横浜緑ケ丘の吹奏楽部532人が力強い音色を響かせた。決勝は7月27日同スタジアムで開催予定。

日本一熱い夏 神奈川、開幕!

大会参加172チームが堂々の入場行進
決勝戦は7月27日に横浜スタジアム

■シードを軸に各ブロックで火花

熱気あふれる開会式となった。横浜スタジアムは午後4時の開始前から多くの控え選手、ファンらがスタンドを埋めた。生徒司会を担当した金沢・後藤友奈マネージャーの「選手、入場」のアナウンスによって行進がスタート。前回優勝校の東海大相模・柴田元気主将が優勝旗と共にグラウンドに姿をみせると大きな拍手が起こった。前回ベスト4チームのあとに今大会のシード校が登場。選手たちは精悍な顔つきで腕を振り、膝を上げた。今大会の第1シードは春県大会優勝・横浜、準優勝・東海大相模、ベスト4相洋、三浦学苑。シード16チームのほか慶應義塾、日大藤沢、桐光学園などがノーシード。桐光学園の野呂雅之監督は今夏を最後に勇退が決まっている。

■「好プレーを称え合いたい」(慶應・山田主将)

選手宣誓の慶應義塾・山田望意主将は「最高の大会は、数多くのいい試合で作り上げられます。いい試合には、選手全員のいい顔があふれています。私の考えるいい顔とは、真剣勝負の顔、大好きな野球を全力で楽しむ顔です。選手のみなさんにお願いがあります。今大会中、お互いの好プレーに対して、拍手や歓声を送り、称え合うことにしませんか。試合の中で、お互いを認め合い、試合の後、このチームと戦うことができて良かった、そう思えるいい試合が続くそんな最高の大会にしたい」と呼びかけた。
 開会式後には、今年度の育成功労賞の授賞式も行われた。受賞した佐相眞澄・前相模原監督は今年1月に病気のため他界。代理として、長男・健斗氏(現法政高監督)が受賞盾を受け取った。

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