昨春ベスト4、昨夏ベスト8の新鋭
1年生31選手が入部し新たな時代へ
昨春にベスト4、昨夏にベスト8へ初進出した藤沢清流。今年のチームは、先輩たちの意思を引き継ぎながらも“自分たちらしく”戦っていく。
■着々と進化を遂げる選手たち
藤沢清流は2022シーズンに飛躍を遂げた新鋭だ。昨春は、大型左腕エース木島直哉(卒業)を軸にベスト4へ進出。シードで迎えた夏も進撃をみせてベスト8へ駆け上がった。夏大会後に始動したチームは、榎本正樹監督のもとこの代の目標を再設定。今泉悠人主将(3年=内野手)を中心とした選手たちは「夏ベスト8」を目標に新たなチャレンジへ乗り出した。昨秋は苦しみながらも予選2位で県大会出場。県大会では初戦(2回戦)で横浜栄に屈した。冬を越えて臨んだ春は、予選で伝統校・鎌倉学園に勝利して予選1位で突破。だが、県大会では初戦で厚木に惜敗した。エース柴山隼人(3年)は「夏は勝ち上がれるチームになっていく」と話す。
■3学年計74人は県立屈指の規模
今春、チームには37人(うちマネージャー6人)の新1年生が入部した。3年生は19人、2年生は18人で、3学年計74人。県立屈指の規模となった。昨春、昨夏の結果に加えて、選手主体のチームの方向性が多くの新入生を引き寄せたと言える。藤沢清流は、限られた校庭グラウンドを他部活動と共有しているが、選手たちはローテーションでメニューをこなして日々の成長につなげていく。榎本正樹監督は「多くの1年生が来てくれたことによって練習にさらなる活気が生まれた。人数は増えたが、チームとしてやるべきことは変わらない。すべての選手が成長できる環境を整えていきたい」と語る。藤沢清流は74人の力を結集して夏への準備を進める。
■自分たちのルートを突き進む
前チームの先輩たちが結果を残しただけに、どうしても比較されるのが“宿命”。選手たちはそれを理解した上で気負わずに自分たちのスタイルで、自分たちの目標へ向かっていく。今年のチームの目標は、夏ベスト8。新チーム発足時に選手たち自身が考えた目標数値だ。今泉主将は「先輩たちが好結果を残してくれたが、僕たちは自分たちのスタイル、勝ち方でベスト8の目標を達成したい」と夏へ向かう。昨秋、今春は県大会で初戦敗退。前チームと比較すればまだ結果は出ていないが、選手たちは年間を通じて進化を遂げている。集大成の夏。藤沢清流のプライドを宿す選手たちは、自分たちのルートを突き進んでいく。