関東大会初戦で惜敗し選抜出場遠のく
エース・福田、主砲・金本を軸に再強化

今夏の甲子園ベスト8の東海大相模が、神奈川2位で関東大会へ出場した。夏春連続の甲子園出場を狙ったが、関東1回戦で山梨学院に延長タイブレークで敗れて、選抜出場の道は険しくなった。

■“関東の門番”的存在に惜敗

東海大相模は今夏に5年ぶりの甲子園出場を決めてベスト8へ進出した。新チームは最速151キロの豪腕・福田拓翔、強打者・金本寛汰、柴田元気主将ら甲子園の大舞台を経験した2年生プレーヤーが残り、夏春連続甲子園が狙える戦力だった。神奈川2位で関東大会へ出陣したチームの初戦の相手は山梨学院(山梨1位)。2023年の選抜優勝校で秋に強さを発揮する“関東の門番”的存在だ。簡単な相手ではなかったが、この関門を突破すれば関東4強への道が開けてくる。選手たちは、地元の声援を受けてグラウンドに立った。2点リードを許した東海大相模は6回に主砲・金本のタイムリーで1点を返して反撃態勢となったが、その裏に福田が3失点を喫して1対5と劣勢になった。

■9回に同点に追いつくも延長惜敗

土俵際に追い込まれたチームだったが、7回に2点を奪うと9回には山口寛太のタイムリーで5対5の同点に追いついてみせた。延長タイブレークでは10回表にチャンスを活かしきれずに無得点で終えた。その裏に無死満塁から内野安打で1点を奪われて無念のサヨナラ負け。延長タイブレークではバントで送れなかった東海大相模と、きっちりと送ってきた山梨学院。その差が勝敗を分けた。エース福田は156球を投げて12被安打10奪三振の内容だったが、勝利に導けなかった。「チームが一つになっていたが勝ちきれなかった」(福田)。柴田主将は「自分たちは関東の頂点を目指していたが勝てなかった。相手は隙のないチームだった」と振り返った。初戦敗退で来春の選抜出場は難しくなった。原俊介監督は「攻撃では好機がなかったわけではないが、“あと一本”が出なかった。一球で流れが変わる。(来年に向けて)ゼロからやります」と敗戦を受け止めた。

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