
地域小学生約70人に野球の魅力を伝える
子どもたちの熱量を力に変えて夏の甲子園へ
平塚学園が地域の小学生たちをグラウンドに招く「大磯町野球教室」を1月下旬に開催した。選手たちが地域学童チームを指導し、野球を通じた交流を図った。
■平学の選手が公式戦ユニホームで参戦
「大磯町野球教室」は昨年に始まり、今年で2回目。地域学童チームからの希望を聞いた平塚学園が全面協力して開催に至った。高校生たちが小学生に野球指導することで世代を超えた野球交流を図ることが目的。“未来の高校球児”に野球の魅力や楽しさを伝えることで地域野球の発展につなげていく。当日は平塚学園の専用球場「平塚学園湘南研修センター」に、西小磯ベースボールクラブ、大磯ドルフィンズ、小田原フレンドリークラブの3チームの児童約70人が集まり、平塚学園の八木崇文監督をはじめコーチ陣たちが指導。選手たちは子どもたちにアドバイスを送り、練習のサポートを行った。西小磯BCの山崎由基監督は「広い専用球場で野球ができる貴重な機会。高校生と触れ合うことで野球への意欲が増しています」と笑顔を見せる。
■練習の最後は八木監督の愛情ノック
小学生をグラウンドに招く形となった平塚学園は、公式戦ユニホームを着て“おもてなし”。子どもたちは3グループに分かれて、バッティング練習、ピッチング練習、ダッシュなどのアジリティー練習に取り組んだ。松本梗吾主将は「純粋に野球を楽しむ小学生を見て、子どもの頃を思い出すと共に大きなエネルギーをもらいました」と児童たちのプレーに声を掛けていた。練習の最後にはノックの名手・八木監督が、愛情たっぷりの打球を打ち込んだ。小学生たちは大きな声でボールを要求し、日頃の練習で鍛えたグラブさばきでノックに応えた。八木監督は「野球人口が減っている中で、自分たちに出来ることは何かを考えて全面的に協力させてもらっています。野球教室に参加した子どもたちが将来、高校野球の舞台でプレーするのを楽しみにしています」とエールを送った。
■昨秋の県大会3位、狙うは夏甲子園
甲子園出場実績を持つ地域伝統校・平塚学園は、昨秋の県大会で3位となり秋季関東大会に出場した。今年のチームは松本主将を中心に、木曽元貴、武井寛悟たちの打撃陣、左腕エース石塚蒼生を軸にした投手陣など戦力が充実、1998年夏以来27年ぶりの甲子園出場を目指して切磋琢磨している。





