秋季都大会新チームレポート【日体大荏原】「進化」

新生・荏原 平塚主将を軸に始動
1976年夏以来の甲子園へ戦力充実

2024年夏へ向かう日体大荏原の新チームが、秋初陣を迎えた。夏のレギュラーが残り屋台骨が確立されているチームは1976年夏以来の甲子園を目指して突き進む。

■春夏3度の甲子園出場実績を持つ古豪

春夏3度の甲子園出場実績を持つ古豪・日体大荏原は2022年夏に進撃をみせると準々決勝で小山台、準決勝で城東に勝利して決勝戦へ進出。決勝戦では二松学舎大附に屈したものの堂々の準優勝。攻守一体の全員野球を体現して復活の狼煙を上げた。今夏も優勝候補だったが4回戦で文京に3対4で惜敗し涙をのんだ。2年連続で甲子園が視野に入りながらも壁を崩すことができなかったが、選手たちの意志は後輩たちに受け継がれた。

■攻守のキーマンが揃い、戦力アップ

新チームは、今夏もリードオフマンとしてプレーした平塚真寛主将を軸に新たなスタートを切った。攻守の中心的存在となるのは、2022年夏の準優勝メンバーだった吉田健汰だ。ピッチャーとしては伸びのあるストレートを投げ込み、打者としてもシャープな打撃をみせる二刀流が、背番号1を背負ってチームを牽引していく。さらに今夏のレギュラーだった星拓翔、中馬龍之介の三遊間コンビも攻守のキーマンとなる。秋予選では鷺宮、成城学園に勝利して都大会出場を決めた。投手陣は、エース田のほか、1年生サウスポー阿部旭も安定感あるピッチングをみせて戦力の底上げになっている。

■学校生活から規則正しい行動

都大会1回戦では桜丘に快勝し、上々のスタートを切った。2回戦では関東一との対戦となるが、選手たちは手応えを感じている(10月7日現在)。目指すは年間を通じての成長、そして甲子園だ。部員数は2学年合わせて70人以上。新チームキャプテンに立候補した平塚主将は「自分はキャプテンタイプではないのですが、チームを変えたいという強い思いでキャプテンになりました。経験豊富な選手が多く、チーム一丸で大会へ臨んでいきます。学校生活から規則正しい行動をして野球の結果につなげていきたいと思います」と引き締める。新生・日体大荏原は、48年ぶりの甲子園を目指して心技体で進化を遂げていく。

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