
2年ぶり20回目の夏甲子園出場
本間主将、エース近藤を軸に覇権
日大三が西東京大会決勝で東海大菅生をくだして2年ぶり20回目の甲子園出場を決めた。チームの一体感と努力でつかみ取った勝利だった。
■第2シードで西東京大会参戦
日大三は2022、2023年夏に甲子園出場を果たした。
2023年4月に、小倉全由前監督の勇退によって三木有造監督が指揮を任され“夏初陣”で連覇を達成した。
昨季の西東京大会でも決勝へ進出したが早稲田実に9対10で惜敗。新チームは「王座奪還」を目標に今夏に照準を定めてきた。
本間律輝主将、松岡翼ら昨年からの主力が軸となったもののチームが大きく入れ替わった中で昨秋は準々決勝で二松学舎大附に1対8の7回コールド負け。
出直しを迫られた中で選手たちは、本間主将を軸にして切磋琢磨してきた。今春は準決勝で東海大菅生に屈したが第2シードで西東京大会に参戦した。
■準決勝で八王子に劇的サヨナラ勝利
今夏の投手陣は、エース近藤優樹、川上幸希、山口凌我の3本柱が軸だった。
5回戦までタイプの違うピッチャーを試しながら勝ち上がると、準々決勝・八王子実践戦からはエース近藤に託す形で「神宮球場ラスト3戦」に挑んだ。
八王子実践戦に11対1で6回コールド勝利すると、準決勝では八王子と対戦した。初回に1点を先制したものの6回まで追加点が奪えずに1対0のまま。
嫌な流れになった7、8回に各1失点して逆転を許した。8回裏に同点に追いつくと2対2で迎えた9回裏に田中諒の劇的なサヨナラ2ランで勝負を決めた。