
八王子
今夏ベスト4を受けて新チームスタート
始動ミーティングで目標確定しチーム団結
今夏の西東京大会でベスト4へ進出した八王子。好結果を受けて始動した新チームは、先輩たちが果たせなかった夢を追って邁進していく。
■今夏は準決勝で日大三に惜敗
八王子は今夏、ドラフト候補野手・新井唯斗主将(3年)、左腕エース古山球道(3年)らを軸に第1シードで西東京大会に参戦。2016年の甲子園初出場以来、9年ぶり2度目の聖地を目指して全身全霊で戦った。
甲子園まで“あと2勝”に迫ったチームは、準決勝で日大三と対戦した。白熱の攻防は8回を終えて2対2。どちらに転んでもおかしくなかったが、9回裏にサヨナラ2ランを打たれて無念の敗戦。甲子園切符をつかむことはできなかった。
八王子に勝利した日大三は甲子園に出場し準優勝の戦果を残した。その相手に互角の争いをした八王子も高いチーム力を備えていたことになる。新チームは夏ベスト4の結果を受けて起動した。
■自分たちの戦いを追求していく
前チームは、新井、古山ら能力の高い選手が揃っていたが、新チームの選手たちは発展途上。夏休みの選手ミーティングでは丸山ユジーン新主将(2年=投手)を中心に、新シーズンの目標を話し合った。
だが選手たちの意見が割れたという。新チーム始動後の練習試合では、なかなか勝てずに選手たちは苦しんでいた。「目標は甲子園」という声がある中で「高い目標を掲げるよりも一戦必勝」という意見もあったという。
丸山新主将は安藤徳明監督に助言を求めた。指揮官は選手たちのそれぞれの心境を理解した上で「甲子園を目指す選手がいる以上、ハードルは下げない。野球は個人の能力の競技ではなくチームスポーツ。先輩たちと同じではなく、この世代の戦い方を追求して勝ち上がっていこう」と説いた。
方向が定まったことでチームは一つになった。









