
第78回秋季栃木県高等学校野球大会 決勝レポート
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佐野日大
2年連続秋制覇
作新、国学院、文星に勝利し秋連覇
2014年以来の選抜出場へ“関東挑戦”
佐野日大が秋季栃木県大会決勝で文星芸大附に延長タイブレークで4対3と勝利して優勝を飾った。昨秋に続いて2年連続8回目の秋制覇となった。(取材・永島一顕)
■準々決勝で難敵・作新を撃破
佐野日大は春夏計10度の甲子園出場を誇る名門。2014年選抜でベスト4へ進出するなど実績を残してきたが、それ以来、甲子園にはたどり着いていない。
2017年春には元プロのOB麦倉洋一氏が監督に就任し、聖地へのチャレンジを続けている。前チームは2024年秋、2025年春を制したが夏は3回戦で栃木工に敗れた。新チームは2回戦で宇都宮南、3回戦で栃木に勝利して準々決勝へ。
ベスト4を懸けた作新学院との対戦は、序盤に2点をリードされたが5回に3番・小林優太の2点タイムリーなどで一挙4点を奪って逆転。エース鈴木有が9回3失点の好投で、6対3で競り勝った。
■選抜当確のベスト4以上へチーム一丸
準決勝・国学院栃木戦も鈴木が先発して3回まで得点を許さない。序盤に3対1とリードした佐野日大は、3対1で迎えた7回に4番・須田凌央の2点適時打などで3点を加えてリード。8回には鈴木が3失点したが、逆転は許さずに6対4で勝利した。
連戦となった決勝・文星芸大附戦では、左腕・沖崎翼から鈴木への継投。1対1で迎えた8回に2失点して窮地に追い込まれたが、9回に同点に追いつき延長タイブレークへ。10回裏に1点を勝ち越して4対3で勝利をつかんだ。
麦倉監督は「選手たちが束になった戦いで、あきらめずに戦ったことが勝利につながった。投打で課題を修正して次の関東大会に臨みたい」と語った。昨秋の関東大会では準々決勝で屈しているが、今秋は選抜当確のベスト4以上を目指して突き進む。









