【チーム紹介】那須拓陽(栃木)地域の応援が力、創部80年の伝統校。2025年秋の1年生大会でベスト4進出
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那須拓陽

地域の応援が力、創部80年の伝統校
2025年秋の1年生大会でベスト4進出

 地域伝統校・那須拓陽がじわじわと地力を蓄えている。2025年春には部員数が増えて、昨秋の1年生大会ではベスト4進出を果たした。「全員で野球を楽しむ」をテーマに切磋琢磨していく。

■オフには野球教室を実施し普及に貢献


 戦後1945年(昭和20年)に那須農学校として開校した伝統校で、創立80周年を迎えている。野球部は創立と同時に始動し1959年夏にベスト4へ進出、地域に勇気を届けた。地域の野球少年たちが集まったチームは、2002年にもベスト8へ進出すると、2021年夏には3勝を挙げて再び8強の戦果をつかんだ。野球以外にも部活動が盛んだ。

陸上競技部・駅伝は全国高校駅伝大会の常連校として知られ、北京五輪1万メートル出場の渋井陽子氏らを輩出している。野球部は2022年以降に大会2勝の壁に跳ね返されてきたが、室井洋一前監督の代からオフシーズンの毎週末に、小学生向け野球教室を開催し、野球普及に努めてきた。その成果も影響し2025年春には24人の1年生が加入しチームは活気付いた。


■地域から応援してもらえるチームへ


 2025年春からチームを指揮するのは我妻昭佳監督だ。室井前監督時代に顧問・部長を務めて、伝統のバトンを受けた。我妻監督は前任の指導を継承し「学校・地域から応援してもらえるチーム」を目指した。チームテーマは「全員で野球を楽しむ」「全力で最後までやりきる」。野球技術よりも、学校生活を大切にすることを生徒に伝え、心技体の成長を促す。

我妻監督は「那須拓陽の生徒たちは素直で実直。日常生活がしっかりとできるようになれば、技術はあとからついてくる。応援されるチーム、選手になって、夏の大会を気持ち良く戦ってほしい」と選手の背中を押す。年末年始には部員全員がスーパーなどでアルバイトを行い、道具代や遠征費などを補う。選手たちにとってアルバイトは人間力向上の“練習”になる。


■ポテンシャルを秘めたチーム


 2025年夏は大野稜真主将(3年=現役引退)を軸に力を備えたチームだった。1回戦で宇都宮短大附と延長激闘を演じて4対5と惜敗したが、3年生の涙が後輩たちの糧となった。今年のチームは2年生が5人と少ないが、多くの1年生が加入した。秋大会は初戦で小山に屈したが手応えはつかんだ。1年生大会では予選決勝で幸福学園、本大会準々決勝で石橋を撃破して初のベスト4となった。

今年のチームは、渡邉碧飛(1年=捕手)、渡邉蒼空(1年=中堅手)ら高いポテンシャルを秘めた選手が揃う。宇田青波主将(2年=右翼手)は、「全員が野球を本気で楽しめるチーム。2年生と1年生の力を融合させることで、ベスト8以上を目指したい」と気持ちを込める。那須拓陽が今夏のダークホースになる。

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