
宇都宮
2025年夏は25年ぶりのベスト8
選手の力を引き出す「瀧の原主義」
全国有数の伝統進学校・宇都宮が「文武不岐」を実践している。勉強も野球も一つの道と捉えて、日々の学校生活に向き合っている。
■六大学野球でプレーする先輩たち
全国随一の進学実績を残している。2024年度は21人の東大合格者をはじめ、難関大に多くの合格者を輩出。野球部からも例年、東大合格者を出してきた。2025年の東大野球部には、宇都宮出身の中山太陽(東大4年)が在籍。2024年秋、2025年春の六大学リーグで2季連続のベストナイン選出となった。中山は引退となるが、荒井慶斗(東大2年)、小島有生(東大1年)のふたりが、宇高(うたか)のタスキを継承して後輩たちの道を照らしている。中山らは年末の強化合宿に顔を出し、後輩たちにアドバイスを送ったという。廣澤和真(新3年=捕手)は、「先輩たちが六大学野球でプレーするのは刺激になります」と目を輝かせる。
■選手たちの意志を尊重する指導
篠崎淳監督は宇都宮南指揮官時代に、3度の甲子園出場を果たした実績を持つ。甲子園の土を踏んだ、数少ない県立指導者の一人だ。2012年に宇都宮へ赴任し2014年から監督を務めると、選手たちの主体性を伸ばしながら自立を促してきた。篠崎監督は「私自身が野球技術を教えるのではなく、生徒が持っているものを引き出すイメージです。宇高の選手たちはこちらが指示しなくても、自分自身で考えて行動できる。自らの翼で飛ぼうとする意志を尊重し、成長を見守っています」と語る。選手たちを常に見守り、背中を押すのが指導者の役割という。







