
富士の軸となるのが、エース左腕・渡邉伸哉(2年)と強肩捕手の渡邉拓。中学時代からバッテリーを組んできた間柄だ。
渡邉伸哉は、キレのあるストレートと大きく曲がるカーブを組み合わせて勝負するタイプ。加藤学園と対戦した秋の県予選では3回に四球絡みで3失点し、0対4で敗戦。「ストライク先行のテンポを意識し、攻撃につながる投球がしたい」と次のステップを見据える。
一方、渡邉拓も「相手の声に圧倒され、自分たちの野球ができなかった」と試合を振り返る。冬に向けて掲げたチームのテーマは自己表現。「受け身になることが多かったので、自分から発信することを心がけています」(渡邉拓)
こうした取り組みの成果も表れ、練習試合では県外の強豪を破るなど、一人ひとりの意識が着実に高まっている
(エース)
渡邉伸哉(2年)
前チームから公式戦のマウンドを任される左腕エース。高校入学後に体重が約8キロ増え、ストレートの球威がアップ。大きく曲がるカーブとのコンビネーションで打者を抑える。
(Pick up)
幡野俊平(2年=中堅手)
走攻守三拍子が揃い、「声」でもチームをけん引する中堅手。左腕投手として登板することもある万能型だ。課題に挙げる打撃を磨き、プロ入りを夢見て成長を続けている。
(主将)
渡邉拓真 主将(2年=捕手)
コミュニケーション力を活かして成長
「試合中に気づいた点をお互いに共有し、すぐに修正できるコミュニケーション力(対話)が大きな武器です。もう一段階殻を破り、春は2年連続のシードを獲りにいきます」
(監督)
富士・稲木恵介監督
1979年静岡県生まれ。沼津東-日本体育大(準硬式)。高校時代は外野手として活躍。相良の監督、富士宮東の部長を経て、三島南の監督時代に21世紀枠でセンバツに導く。2022年より富士の監督を務める。
主体性を持ってプレーできるか
「ベスト8に食い込める可能性を秘めた選手たちです。各自が役割を果たせば、十分に勝負できます。短い練習時間の中で、いかに主体性を持って取り組めるか。そこが成長のカギになると感じています」
富士高校
【住所】静岡県富士市松本17
【創立】1923年 【甲子園歴】春1回・夏1回
1923年に富士・富士宮地区の優れた人材を育成する場として、富士中として開校。文武両道の校風のもと、百人一首部・新聞部・ハンドボール部・山岳部を始めとする多くの部活動が活躍。2022年12月にはイチロー氏が訪問したことでも話題となった。






