
並み居る強豪を次々撃破し春初制覇
左腕エース佐々木が圧巻の102球完投
東亜学園が春季都大会決勝で東海大菅生に7対1で勝利して初優勝を飾った。東亜学園は東東京大会、東海大菅生は西東京大会の第1シードとして“夏”へ向かう。
■決勝は東亜と菅生の“東西対決”
春決勝は、東東京・東亜学園、西東京・東海大菅生の“東西対決”となった。東亜は2回戦で関東一に5対4で勝利して勢いに乗ると、左腕エース佐々木俊を軸に一戦一戦で進化を遂げて決勝戦の舞台に辿り着いた。菅生は激戦区を勝ち上がると、準々決勝で帝京、準決勝で日大三を下して優勝に王手をかけた。
■エース佐々木が102球完投勝利
東亜はエース佐々木が先発し、135キロのストレートを軸にテンポ良くゲームメイクしリズムを作っていく。初回に1番・磯部翔貴の二塁打から1点先制に成功すると、3回にも磯部が出塁しホームを踏むなど3対0とリードを広げた。5回には相手投手の乱調をついてスクイズなどで追加点を奪ってみせた。攻守に堅実な戦いを徹底する東亜は効果的に得点を加えると、エース佐々木が9回102球被安打5の完投勝利。最後の打者をスプリットで三振に斬って雄叫びをあげた。佐々木は「打たせていった結果が勝利につながった。この経験を夏へつなげていきたい」と表情を緩ませた。初の第1シードとなった東亜は、1989年以来36年ぶりの甲子園を目指す。
■菅生は西のトップシードで夏へ
菅生は、多彩な投手陣を揃えて帝京、日大三を下して勝ち上がったが、決勝では投打のリズムがつかめずに劣勢となった。8回に近藤真旺がソロ本塁打を放って1点を返したが、打線がつながらなかった。若林弘泰監督は「(準々決勝、準決勝の)しんどいところを乗り切ったが決勝で力を発揮できなかった」と話した。菅生は西のトップシードとして4年ぶりの甲子園を狙う。









