2025年夏 栃木大会【戦記】青藍泰斗 決勝戦で作新学院に勝利! 35年ぶりの頂点
2025年夏の栃木大会を制した青藍泰斗

 

2025年夏 栃木大会【戦記】青藍泰斗 決勝戦で作新学院に勝利! 

蒼き狼たち 35年ぶりの頂点

1990年以来35年ぶり2回目の甲子園出場

決勝戦で作新学院に勝利して栃木大会制覇

青藍泰斗が栃木大会決勝で作新学院に延長タイブレークで勝利して1990年以来35年ぶり2回目の甲子園出場を決めた。「ONE TEAM」でつかんだ勝利だった。

 

■佐川主将を軸に集大成の夏

 青藍泰斗が35年ぶりに甲子園への扉を開けた。葛生高時代の1990年に初めて甲子園へ出場。2005年に青藍泰斗へ校名変更したあとにも6回決勝へ進出し甲子園に迫ったが、壁を破ることができずに涙をのんできた。2023年秋に青山尚緯監督が就任し、新たな指導体制で2度目の甲子園を狙ってきた。昨夏は準決勝で国学院栃木に敗れてベスト4。今季は昨秋、今春ともにベスト8。チームは攻守の要・佐川秀真が1年生秋から主将として2代にわたってチームを牽引してきた。今夏は集大成の場だった。

 

■作新との決勝戦は延長戦へ

 青藍泰斗は3回戦でプロ注目投手を擁する宇都宮商に勝利。準々決勝では投打に高い力を持つ栃木工、準決勝では伝統校・宇都宮工を下して決勝戦へ駒を進めた。作新学院戦では左腕エース永井竣也が先発して3回まで無失点ピッチング。だが1対0で迎えた4回に守備の綻びから2失点して1対2で終盤へ。チャンスは終盤に訪れた。8回に佐川主将がアウトコースのストレートを強振、左翼越えのタイムリー二塁打で同点に追いつくと2対2で延長タイブレークへ突入した。「後半勝負と話していたが選手たちが後半まで食らいついてくれた」(青山監督)。

 

■甲子園への強い気持ちが勝利へ

 延長タイブレークの先攻。青藍泰斗は1・2塁の場面からセオリー通りバントで送り、1死2・3塁。上畠光雲、鈴木俊世の連続タイムリーで2点を奪ってみせた。10回裏、青藍泰斗は無死満塁のピンチを迎えたが、内野ゴロをホームゲッツーで凌ぐと、最後のバッターを内野ゴロに仕留めてゲームセット。「甲子園への強い気持ちが勝利につながった」(永井)。青地ベースのド派手なユニホームをまとった選手たちがマウンドに集まり、歓喜の輪を作った。佐川主将は「つらいこともあったがチーム一丸で優勝という結果をつかめて本当に良かった」と喜びをかみ締めた。青藍泰斗はこの夏、35年ぶりの扉を開けた。

優勝を決めてスタンドへ向かう青藍泰斗
優勝行進する選手たち
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