【春季高校野球群馬県大会ピックアップレポート  桐生清桜  「初陣」】

桐生南・桐生西の学校統合で新たなスタート
新ユニフォームでの「初陣」でハツラツプレー

桐生南と桐生西が学校統合して生まれた「桐生清桜」。2チームが一つになったチームは新ユニフォームでの「初陣」となった大会でハツラツのプレーをみせた。

■チームカラーは紺と桜色

「桐生清桜」は2021年4月に、桐生南と桐生西が学校統合して開校となった。桐生西の学校地を使用した男女共学の全日普通校。それぞれに野球部があったが学校統合準備のために昨年夏独自大会参加後に、桐生南・桐生西が連合チームとなり、昨秋は2校連合で戦った。その時は、それぞれのユニフォームでプレーした。そして春季大会では正式に「桐生清桜」として戦うことになった。ユニフォームは、右腕に群馬県の形がデザインされている。チームカラーは紺と桜色。渡良瀬川の力強い流れとサクラをイメージしているという。新調されたユニフォームに身を包んだ選手たちは、新たな歴史を切り開くべくダイヤモンドに立った。チームは、森山弘監督が初代として指揮を執る。

■初陣は西邑楽に勝利

1回戦の相手は、西邑楽。桐生清桜は初回、3番・橋場準主将のタイムリー三塁打、4番・関原朔也の中前適時打で2点を先取。幸先良いスタートを切ると2回にも1点を追加。3回には9番・石倉龍之介、1番・星野槙吾の長打などで一挙4点を奪い、リードを大きく広げた。守備では、先発の橋場から、背番号1の左腕・髙橋巧望、そして周東隼斗へとつなぐ継投で被安打5の完封リレー、7対0(7回コールド)で初陣快勝とした。左腕・髙橋は「初代エースの重みを感じている。チームの勝利に貢献できるピッチングを心掛けている」と話した。

■夏へ向けての可能性

続く2回戦は関東学園大附とのゲームになった。結果的に今大会で優勝した関東学園大附に対して、桐生清桜はゲーム中盤まで必死に食らいついていった。橋場から髙橋への継投で7回まで0対4としたが、打撃陣が相手投手を打ち崩すことができずに最後は8回に7点を奪われて力尽きた。2回戦敗退となったが、一丸となった戦いで夏へ向けての可能性を示した。コロナ禍で、冬の練習が両校一緒にできないなどのハンデがあったが、選手たちはそれを言い訳にせず立ち向かった。橋場主将は「ここからみんなで力をつけて夏にリベンジしたい」と力を込めた。桐生清桜の戦いは、ここから始まる。

 

地域に応援されるチームへ 森山弘監督
「桐生南、桐生西の伝統を引き継ぎながら、地域に応援される学校、野球部になっていきたい。球都桐生は強豪校が多いので、その中で認めてもらえるようなチームを作っていきたいと思います。それには結果だけではなく学校生活からしっかりと努力していく必要があると考えています」

 

新しい歴史を作っていきたい 橋場準主将
「昨秋も桐生南と桐生西の連合で戦いましたがユニフォームが別々でした。春季大会では新しいユニフォームとなり身が引き締まる思い。自分が初代キャプテンになりましたが、みんなの支えによって成長することができました。仲間と共に新しい歴史を作っていきたいと思います」

 

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