第103回 全国高校野球選手権 栃木大会 準決勝
作新学院VS宇都宮短大附
作新学院
最少失点で大会10連覇に王手
宇都宮短大附
初ベスト4はチームの財産
作新学院が攻守に隙のない戦いをみせて準決勝を突破、2年越しの大会10連覇に王手をかけた。宇都宮短大附は創部初のベスト4という結果になった。(取材・永島一顕)
■勝敗の鍵は細部に宿った
先手必勝の作新学院は1回表から攻撃のギアを上げると、畳み掛ける攻撃で早々に3点をリードした。4回には好リードをみせた女房役・渡邊翔偉のソロ本塁打で4点目を奪った。5回には、相手の隙を突いた攻撃で6対1とリードを広げていく。先発の背番号10・佐藤優成は初回に長打を許すなど1点を失うも2回以降は立ち直って力強い投球をみせた。6回からリリーフした林拓希も4イニング無失点で勝利に貢献した。
宇都宮短大附は、王者・作新学院に対して堂々たるプレーで応戦していった。3点先制された直後の1回裏に1点を返して食い下がったが、強力打線が抑え込まれて2回以降は得点することができなかった。ノーシードから勝ち上がった宇都宮短大附は創部初のベスト4。増田清監督は「初めての4強はチームの財産。選手の成長を実感できた」と選手たちの健闘を称えた。両校の戦力差は少なかったが、細部の差が結果につながった。