宮田監督が重視する基礎練習の中で特徴的なのが、「これだけやっているチームはあまり聞かない」と話す内野のボール回しだ。「送球というプレーには敵が入り込んでこない。自分の力がすべて反映される」と宮田監督。二塁から一塁、一塁から本塁、対角線も交えながら送球を繰り返す。「90メートル投げる必要はない。50メートルの距離を正確に...
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- 東京版 | 月刊高校野球CHARGE! - Part 82
東京版の記事一覧
冬場のトレーニングメニューを作成・指導しているのは広島、近鉄でプレーした元プロの栗田聡さんだ。引退後に理学療法士の資格を取得。2年前に学生野球指導資格を回復し、昨年5月に立正大立正のグラウンドを初めて訪れた。現在は2週間に1回のペースで選手たちを指導している。栗田さんは「体はできてきているように感じます。特に下半身、お...
「決勝まで進んだ手応えを持ちながら今日を待っていました。残念な結果になりましたが、昨秋の大会以降、選抜候補校としての自覚を持ち、全国レベルのチームになるための練習を重ねてきました。どちらに転んでもこの良い雰囲気を持続し、春、そして夏に向けて全国レベルにレベルアップして、堂々と甲子園に行こうと言っていました。候補校となっ...
「横のつながりが強いチームになった」 「いざ、こうして出場が決まると“さあやるぞ”と高まってきた。引き締まる思い。昨年は外野手の頭の上を超える長打が多かったが、今年は左中間・右中間とライナー性の低い打球で間を抜いていく打線。去年より力は劣るという意識があったからこそ、横の繋がりがあるチームになった。まずは1つ勝って、そ...
日本橋は、立石海風さん(2年)、古滝天さん(1年)、石川結菜さん(1年)のマネージャーがチームを支えている。豊田浩樹監督は「選手よりも、勝利にこだわっています」と評す。立石さんは「みんなの仲が良く、家族のようなチームです。今は1年生が1人しかいないので、今年4月の勧誘を頑張ります」と話す。部員数減少のチームには、3人の...
指揮官の言葉を即座に理解し選手たちに伝えるマネージャー髙野夏帆さん(2年)。選手たちのサポートをする傍ら、チームに油断や隙が見えれば、「こんなんで勝てるの!」とゲキを飛ばす。「私はプレーできないので、選手には頑張ってほしいんです」。だれよりも勝利に貪欲なマネージャーが、豊南の精神的支柱だ。2018年2月掲載 ...
昨秋、郁文館は機動力を重視した戦いで都大会ベスト32へ進出した。盗塁やエンドランなどの動きを練習から徹底、各選手がそれぞれの役割を果たすことで少ないチャンスを得点につなげた。高橋雄仁監督は「郁文館の目指す野球がみえてきました」と手応えをつかんでいる。2018年2月掲載 ...
成績が低迷していても変わらなかった伝統がある。それは、工藤監督が「本当に皆さん温かい」と話すOBの応援や、「これが無くなれば桜美林ではない」という“全力疾走・全力発声”だ。これがあるからこそ、応援されるチームであり続け、部員の結束力も強い。また、1997年から採用している女子マネージャーも「大きな戦力」と監督・選手は声...
伸びしろの大きいチームだ。走攻守3拍子揃った大型遊撃手・平林主将、抜群の打撃センスを誇る西村逹貴(2年=内野手)らが占めるクリーンアップの破壊力は都屈指。下位打線に長距離スラッガー・佐藤優太(2年=レフト)らが配置され、裏クリーンアップを形成。どこからでも得点が奪える打線を目指す。また機動力も磨いている。黒川太一助監督...
「1分9秒です!」とマネージャーの声が響き、選手たちは口々に「もっと速く。もたつくな」と鼓舞し合う。ダイヤモンド10周のボール回しで、1分を切るのがこの練習のテーマだ。正確な送球と捕球、素早いステップワーク、さらにスピード感が要求される。大事なのは互いの呼吸を合わせること。統率の取れたチームワークの源だ。2018年1月...
野球ノート 大東大一は、各部員が毎日「野球ノート」をつけ、週1回提出する。「気持ちが乗っているときは何ページも書くなど個々の精神状態や性格が見えてくる。面白いですね」と宮城監督。野球ノートを見て、選手に声を掛けることもあるという。入学当初は野球の技術面を書いていた部員も、3年夏大会前には最後の夏にかける思いや仲間のこと...
学校の玄関前のわずかなスペースで行うゴロ捕球。用いるのは、いびつな形でどこにバウンドするか分からない「リアクションボール」。動体視力と反射神経を養い、ボールを最後まで見るトレーニングになる。「学校のグラウンドが人工芝でどうしても腰が高くなってしまうので、それを直すことにも役立つ」と部員たちは効果を実感している。2018...