ピックアップゲーム
成城学園 VS 立川国際
■成城学園/コロナ禍でも成長する選手たち
■立川国際/10人で「全員野球」を実践
一次予選で成城学園と立川国際が対戦した。結果はコールド決着となったが、両チームが特長を発揮した好ゲームとなった。
部員16人と部員10人の戦い
部員16人の成城学園と、部員10人の立川国際のゲームとなった。成城学園は、背番号8の小川涼がマウンドに上がり、コントロール重視のピッチングで相手打者を打ち取っていった。初回、江藤の3塁打を皮切りに、塚田のタイムリーで先制。3回には江藤のタイムリーで加点しリードを広げると、5回には4番広瀬の長打などでさらに2点を追加。7回には、江藤、広瀬の適時打などで大量9点を奪って、ゲームを決めた。浅野直樹監督は「コロナ禍で準備ができない中で、選手たちが出来ることをやってくれた」と話した。 一方の立川国際は、藤田主将、エース森田を中心に全員野球を実践した。チーム10人中3人が帰国子女、高校から野球を始めた選手もいるという。ミスがあっても、みんなで声を掛け合い、前向きに戦う姿も印象的だった。早坂啓介監督は「野球が好きな選手たちが全力を尽くしてくれた」と称えた。両チームが持てる力を発揮し全力で戦う姿には、高校野球の原点が見えた。
成城学園・吉田(投手) 背番号8を背負い、立川国際戦で先発。冷静な投球でチームに貢献
立川国際・森田(投手) 部員10人の戦いでも、力強い投球をみせたエース。牽制の技術も高かった