第93回選抜高校野球大会レポート
健大高崎「無念のベスト16」
2回戦で天理に惜敗 全国制覇の夢、持ち越し
健大高崎が第93回選抜高校野球大会でベスト16となった。2回戦で天理に惜敗し悲願の全国制覇は叶わなかったが、この敗戦を糧にチームはさらに強くなる。
■初戦は下関国際に快勝
秋季関東大会で、各県強豪を撃破して優勝した健大高崎。
レギュラー陣の本塁打通算230本以上の強力打線を武器にしたチームは、優勝候補の一角に挙げられていた。悲願の全国制覇を狙って選抜に乗り込んでいくと1回戦で下関国際(山口)と対戦。先発・高松将斗が順調な立ち上がりをみせると、2回に伊藤翔哉と高松のタイムリー2塁打で2点を先制。ゲーム中盤は互いに得点が奪えないまま2対0で終盤へ。8回に小澤周平のタイムリー2塁打で加点すると一挙4点を奪いリードを広げた。9回に2点を返されたが、投打がかみ合ったチームは6対2で快勝した。
■天理の右腕・達 を攻略できず
2回戦の相手は、プロ注目の大型右腕達孝太を擁する優勝候補・天理(奈良)。1、2回に各1点を失い2点ビハインドとなった健大高崎は、ドラフト候補右腕を攻略すべく打席に立っていった。
だが、最速148キロのストレートを軸にした圧巻の投球に対して、快音が響かずに打線が沈黙してしまう。それでも6回まで0対2のスコアのままゲームを進めて好機を待ったが、7回に2失点。4点を追う流れとなった健大高崎だったが、最後まで達を捕えることができずに結果的には散発2安打8奪三振となり、得点を奪うことができなかった。
勝ち上がることはできなかったが世代屈指の剛腕と対戦できたことは、夏へ向かうチームにとって大きい。悲願の全国制覇への挑戦は続いていく。