【静清】 「闘争心」

夏準優勝校の秋は悔しさの残る結果に
甲子園出場は新チームの使命

 2022年夏は県準優勝を果たした静清。甲子園まであと一歩のところで涙を飲んだ。気持ち新たに挑んだ秋季大会では思わぬ大敗。力を発揮できるチームになるべく、トレーニングに励む。(取材・栗山司)

■今夏は甲子園まであと一歩  

中堅奥のスコアボードには得点が刻まれている。  2対17。秋季県大会の3回戦で常葉大菊川と対戦した際のスコアだ。「あの大敗の悔しさを忘れまい」と、ナインは必死に白球を追いかける。  主将の松井大空(2年=捕手)が誓う。「秋は自分たちの力を発揮できませんでした。ここから力をつけて、やってきたことが間違っていなかったと証明します」  チームの指揮をとるのは長田仁志監督。社会人野球・ヤマハの監督として都市対抗でベスト4に導くなど、豊富な経験を持つ。  2019年に就任後、基本に忠実な野球を丁寧に伝えている。なかでも守備には神経を注ぐ。「いいピッチャーと対戦したら、なかなか点を奪うことができない。勝つには、点を獲られないチームにしなければいけない」  キャッチボールやボール回しの基礎を土台に、守りからリズムを作っていく。  また、指揮官は試合での「流れ」を重要視する。練習試合では、勝っていても負けていても、9回に1点を獲ることにこだわった。「これが試合の流れを知ることになり、次に繋がっていく」と話す。コツコツと実力を高めたチームは今夏、花を開かせた。  「厳しいことも、私の言いたいことを全て彼が言ってくれた」と長田監督が称する前主将の馬場愛士(3年=外野手)が中心となって勝ち上がり、県準優勝を果たした。

■3つのキーワード  

甲子園まであと一歩。前チームからレギュラーとして出場する松井主将は力を込める。「来年の夏は同じ舞台に戻って、今度こそ甲子園に行きます」  秋の大会後は「バットスイング、足の速さ、体つき、根本が相手より劣っていた」とチーム全員で個々のレベルアップをはかっている。  長田監督は甲子園に行くためには「3つのキーポイントがある」と明かす。 ①投手は140キロ以上の球を投げること。 ②打者は打撃マシンで130キロの球をきっちりと打ち込めること。 ③守りではファインプレーはいらない。正面にきたボールを「アイツのところに飛んでいったら大丈夫だ」という安心感のある選手になること。  この3つを頭に入れて練習に取り組む選手たち。ベンチではベテラン監督がじっと腕を組み、厳しい眼差しで選手を見つめ続ける。

■闘う集団となる  

チームには前チームから引き継がれる「闘争心」というスローガンがある。練習は全員が闘争心を持って全力を注ぐ。試合では闘争心を持って相手に挑む。  秋の敗戦を忘れることなく、闘う集団に生まれ変わって勝負の2023年に向かう。

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