【東京成徳大高】「回帰」

2022、2023年春都大会ベスト8
7年ぶり秋予選敗退からの再起動

2022、2023年に2年連続春都大会ベスト8となった東京成徳大高。昨秋に予選で敗退したチームは「回帰」をテーマに夏へ向かっていく。

■秋予選で工学院大附に敗戦  

成長著しいチームだ。2022年春に初のベスト8進出を果たすと、同夏にはベスト16の結果を残した。さらに昨春には、西絆斗主将、中健斗、篠原一誠らが軸となり2回戦で桐朋、3回戦で佼成学園、4回戦で日体大荏原に勝利して2年連続春8強入り。準々決勝では日大三に3対9で敗れたが堂々の戦いをみせた。しかしながら先輩たちの好結果を受けて始動した2024年のチームは、9月2日の秋予選初戦で工学院大附に3対10の7回コールドで敗れて“長い冬”を味わうことになった。

■チームをもう一度、愛そう  

右肩上がりで進化を遂げた東京成徳大高が予選で敗れたのは2016年秋以来、7年ぶり。2012年秋から指揮を執る森田正裕監督は「これまでの結果は先輩たちが作ってきたもの。新チームはベスト8からではなく1からのスタート。秋の予選敗退を受け止めてもう一回出直さなければいけない」と話す。指揮官は、選手との対話を重視し、選手の意志を確認。「チームをもう一度、愛していこう」というメッセージを送って再起動を図った。練習グラウンドのパネルには「強い者は美しい 負けて再び立つ者は恐ろしい」と書かれている。秋の屈辱を味わったチームは、目標へ向かってはい上がっていく。

■今年の武器は「選手層の厚さ」

 今季のチームは、強肩強打の扇の要・大向利幸(3年=捕手)、地肩の強さが際立つ大石晃生(3年=外野手)のふたりが主将としてチームを牽引していく。投手育成に定評があるチームだが、今年の投手陣は実戦派サウスポー・上野陸、闘争派右腕・安達昴紀、制球派右腕・巻田煌心の2年生トリオ。突き抜けた選手はいないが、登録20人全員が“戦力”。チーム全員で勝負していく。今夏には校庭の人工芝張り替えが終わりグラウンドには“ダイヤモンド”が完成。学校の支援を受けて野球部は進化していく。大向、大石のふたりの主将は「秋に負けてこのままじゃいけないと思った。春・夏はチームが変わった姿をみせて先輩たちのベスト8を超えていきたい」と力を込める。秋予選敗退はチームの試練。選手たちは困難を克服して、強くなる。

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