【常葉大橘 野球部】 「10年ぶりの甲子園へ」 #常葉大橘

4度目の甲子園へ「一致団結」
キャプテンを中心にひとつになるチーム

 夏3度甲子園出場を誇り、夏に強さを発揮する常葉大橘。夏のシード権を獲得したチームは、10年ぶり4度目の聖地を目指して夏を待つ。(取材・栗山司)

■元気は負けない!  

過去3度甲子園出場の常葉大橘に新たなスパイスが加わった。  取材日、グラウンドに着くと、シートノックが行われていた。威勢のいい声が響き渡る。誰もが声を張り上げ、まるで選手とノッカーの戦いのようでもあった。  

「自分たちは技術が飛び抜けているわけではないので、元気と雰囲気はどのチームにも負けません。ノックのときの球際や、辛いときにいかに気持ちを出すのかを意識しています」。主将を務める戒能大翔(3年=内野手)は力強くそう話す。  今年4月、常葉大菊川の監督として甲子園に導いた経験を持つ高橋利和コーチが副部長に就任した。片平恭介監督とタッグを組み、2012年以来となる聖地を目指している。  

高橋コーチがチームに持ち込んだのは、元気を出して全員でプレーすること、そして1球にこだわる姿勢。この2点だった。春の県大会では試合前のシートノックから相手を圧倒。沼津商、三島北を下して夏のシード権を獲得した。

■春の課題、そして夏へ  

準々決勝では静岡と対戦。エースの望月琉要(3年)が7回を2失点と踏ん張ったものの、1対3で敗れた。「静高さんは夏までに一度はやっておきたかった相手。勝つことはできませんでしたが、いい経験になりましたし、課題も見つかりました」(片平監督)。  

その後、夏に向けてチームは攻撃力のアップに取り組んできた。「春はピッチャーのレベルが上がったときに全然対応できなかったり、ギリギリでセーフになる走塁ができませんでした。その部分を春から夏は取り組んできました」(戒能主将)。打撃練習にかける時間を増やし、伝統の積極的な走塁に磨きをかけた。

■粘り強いチームの象徴  

今年の常葉大橘の持ち味は粘り強さ。その中心にいるのが主将の戒能だ。昨年の新チーム結成時、片平監督は「仲間の評価が高い選手に任せたい」と、選手間の投票で主将を決めさせた。指揮官にとって初めての試みだった。選ばれたのは2年夏まで出場機会がなかったが、仲間からの信頼が厚い戒能だった。「選ばれたときは素直に嬉しくて、やらないといけないという気持ちがありました」  

結果的に、「みんなで選んだキャプテンを盛り立てよう」というムードが出来上がっていった。それが、チームを一つにさせ、試合での粘り強さにつながっていった。  夏の目標は甲子園で勝利すること。全部員の力を結集させ、4度目の聖地への切符を勝ち取る。

 

 

 

おすすめの記事