選抜2連覇の野望へ向けて第一関門突破
3季連続の甲子園出場懸けて関東大会へ
健大高崎が秋季群馬県大会決勝で農大二に勝利して、3年連続8度目の優勝を決めた。3年連続の選抜、3季連続の甲子園出場を懸けて関東大会へ出場する。
■全国制覇チームの宿命を背負って
先輩たち3年生が、今春の選抜で全国制覇を成し遂げて夏甲子園出場も果たした。夏大会後に始動した新チームは、最速154キロ右腕・石垣元気、実戦派左腕・下重賢慎の2枚看板らが残り戦力は維持した。しかし前チームと比較されるのは全国制覇チームの宿命。選手たちはプレッシャーがかかる状況で秋県大会を迎えた。準決勝で前橋育英と対戦すると、エース石垣の14奪三振の投球と、伊藤大地の満塁本塁打などによって7対0の7回コールドで快勝し決勝戦へ駒を進めた。決勝・農大二では、左腕・下重がマウンドに立ち、安定したゲーム運びをみせると、秋山潤琉の2打席連続本塁打などで着実に加点し、5対1で勝ち切って大会3連覇を達成した。
■3季連続の甲子園出場へ一丸
今夏の甲子園メンバーと新戦力がかみ合った総合力の勝利だった。決勝戦で完投勝利を挙げるなど、新チームで貴重な働きをみせた左腕・下重は「ピンチもあったが粘り強く投げ切れた。エース石垣が注目されるが、石垣だけに頼らずに自分を含めてみんなでサポートして選抜に出場したい。2年連続の選抜優勝はうちだけのチャンスなので挑戦していきたい」と汗を拭った。青栁博文監督は「前のチームと比べられて大変かなと思った中で、みんながコツコツやってくれたので3連覇を果たすことができた。選抜に出場して先輩たちの優勝旗をみんなで持って帰ってくるのが合言葉。関東を勝ち抜いて選抜での優勝を目指してやっていく」と語った。チームは3年連続の選抜、3季連続の甲子園出場の先にある選抜連覇を目指してギアを上げていく。選抜2連覇へ第一関門を突破した。