Toshiya_Shimazaki

「課題」と「収穫」を手に夏大会へ
関東大会での敗戦はチームに刺激

春県大会で42年ぶりに優勝し関東大会へ乗り込んだ武相。力試しの場となったチームは初戦で昌平に0対8で屈する結果になったが、「課題」と「収穫」を手にした。

■県大会は6試合37得点の破壊力

武相は、県大会で無双した。初戦となった2回戦で優勝候補・相洋を撃破すると、パワフルな攻撃でトーナメントを駆け上がった。準々決勝では日大藤沢に6対5で競り勝つと、準決勝では向上に6対5で勝利し決勝へ駒を進めた。圧巻だったのは決勝・東海大相模戦だった。相手優位の下馬評の中で打ち合いを演じると、金城楽依夢の3打点の活躍などで9対8と勝ち切ってみせた。先発の三上煌貴は8失点しながらも粘り強いピッチングで逆転を許さずに、チームは神奈川の頂点に立った。6試合で37得点を奪った攻撃力は本物だった。

■強力打線が沈黙、無念の初戦敗退

関東大会は、武相にとって力試しの場となった。関東強豪が集う舞台で対峙したのは、昌平(埼玉2位)だった。武相は、三上が先発すると1回にプロ注目スラッガー山根大翔に3ランを浴びて主導権を奪われた。6回には継投した左腕・八木隼俊が山根に2ランを打たれた。自慢の打線は、相手投手に対して沈黙。0対8の7回コールド負けとなってしまった。強力打線が封じ込まれて、神奈川県大会での“魔法”が切れた印象だった。関東初戦敗退となった武相だが、夏の神奈川で勝つには、もっと強くならなければいけないという暗示か。気持ちを引き締めたチームは、「課題」と「収穫」を手に夏大会へ向かっていく。

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