
エース上原、抑え藤平の継投策確立
西東京大会第1シード確かな手応え
春季都大会準優勝の東海大菅生が関東大会2回戦で健大高崎と対戦した。0対2の惜敗となったがゲーム内容は互角。西東京大会第1シードチームは確かな手応えをつかんで夏へ進んでいく。
■先発のエースサウスポー上原が好投
東海大菅生は春5回夏4回の甲子園出場実績を持つ西東京強豪。2017年夏の甲子園ではベスト4へ進出、2021、2023年選抜ではベスト8進出を果たし、全国レベルの力を備えている。春季都大会では準々決勝で帝京、準決勝で日大三の優勝候補を撃破、決勝戦では東亜学園に敗れたが西東京第1シードを確定させて、関東大会へ臨んだ。初戦の相手は、選抜ベスト4の健大高崎となった。東海大菅生はエース左腕の上原慎之輔が先発し、キレのあるスライダーを低めに集めて5回まで失点を許さずゲームはスコアレスで6回へ入っていった。健大高崎のベンチからは「あのスライダーはやばい」という声が上がっていた。
■ストッパー藤平が149キロをマーク
健大高崎が6回から最速158キロのドラフト候補右腕・石垣元気が6回から登板。東海大菅生は7回に2失点して0対2でゲーム終盤へ。相手投手の150キロ超のボールを捉えにいったが、得点できず0対2のまま敗れた。若林弘泰監督は「(石垣投手の)150キロのストレートと130キロのカットボールは高校生には難しい。(西東京に)あんなピッチャーがいなくて良かった」と苦笑いだった。東海大菅生の収穫は投手陣。ストッパー藤平寛己は最速149キロをマークするなど威力あるストレートを投げ込み、失点を許さなかった。東海大菅生はエース上原、ストッパー藤平に加えて、最速146キロの本格派右腕・川崎稜太もスピードを上げる。「夏は藤平、川崎が150キロを狙えるんじゃないか」(若林監督)。関東大会は初戦敗退となったが、王座奪還へ向けて手応えをつかんだ様子だった。


