
武蔵村山 「ムサムラから甲子園」
スローガンは「一生懸命が一番かっこいい」
2020年夏の西東京大会では4回戦へ進出
西東京を舞台に粘り強い戦いを実践する武蔵村山。「ムサムラから甲子園」をスローガンに、全員野球を貫いていく。
西東京の強豪相手に真っ向勝負
一生懸命を追求していくチームだ。どんな相手にも闘志あふれるプレーで立ち向かっていく姿勢が、チームの伝統になっている。また個性を伸ばしていくチームで、大学で飛躍する選手も少なくない。2017年夏には初戦となった2回戦で都立実力校・片倉と対戦し、初回に4点を奪うと6対2で逃げ切って“番狂わせ”を起こしてみせた。
2020年夏の独自西東京大会では大会3勝を挙げて4回戦へ進出。最後は日大三に敗れたが、コロナ禍で甲子園大会が中止になった中で、すべての力を出し尽くした。2021年夏大会後は、都大会での勝利から遠ざかっているが、実力校相手に接戦を演じてきた。
一生懸命の意味を伝える
2025年秋からチームを率いるのは、拝島、多摩工科で指揮を執った尾見俊太郎監督だ。中大附で高校野球を経験し数学科教諭として高校野球を指導。拝島指揮官時代の2017年には23年ぶりにベスト32進出、多摩工科時代にも強豪相手に接戦を演じてきた。
尾見監督が、生徒たちに伝えていることは「人間力の向上なくして野球力の向上なし」という言葉だ。野球だけに取り組むのではなく、学校生活から規律ある行動を取り、心技体の成長を目指す。そして「一生懸命が一番かっこいい」というメッセージを伝えて、泥くさく、困難に立ち向かっていく強さを求めている。尾身監督は「人間力を磨きながら、がむしゃらに一生懸命プレーしてほしい。それが卒業後に社会へ出たときの“生きる力”になると思っています」と話す。
投手を中心とした守備がベース
今季の武蔵村山は、秋予選で城東、春予選で早大学院という強豪に敗れて都大会出場がかなわなかった。選手たちは、この世代での公式戦初勝利を目指して西東京大会へ挑む。
チームの軸となるのは、最速130キロのストレートを投げる井上蒼之介主将(3年=投手)と、佐々木考太(3年=捕手)のバッテリー。
野手では、茂木大樹(3年=一塁手)、佐野光(3年=遊撃手)らが攻守の役割を果たす。投手を中心とした守備をベースにして粘り強く戦っていく。井上主将は「秋、春予選で力のあるチームと戦った経験を夏につなげていきたい」と力を込める。夏に向けて士気が高まるチームは7月13日の初戦・2回戦で、1回戦・都市大高と福生の勝者と対戦する。一生懸命を貫く先に、5年ぶりの夏勝利がある。
(2026年7月掲載)











