【チームレポート】東亜学園 東東京伝統校の矜持「グラウンド外の人間的な土台が大切」(武田朝彦監督) 2026年7月掲載
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昨夏は第1シードながら4回戦惜敗

昨春は、左腕エース佐々木俊(現拓大)を軸に春都大会を制覇、第1シードで東東京大会へ臨んだ。1989年夏以来の甲子園出場への期待が高まったが、初戦の3回戦で郁文館に7対0で勝利して順調なスタートを切った。だが続く4回戦で堀越と対戦して延長タイブレークの末に1対2で惜敗となった。

昨夏に主力としてプレーした笠間大惠主将(3年=二塁手)は「去年の先輩たちは攻守に隙がなく、一緒にプレーしていて頼もしかった。簡単に負けるはずがないと思っていたので、4回戦敗退はショックだった。悔しさしか残っていません」と振り返る。第1シードの難しさ。2026年のチームは、先輩たちの思いを背負ってスタートした。

 

夏に向けてのチームプランニング

今季のチームは、笠間主将を軸に始動した。夏のベンチを経験した選手たちは残ったもの実戦での経験値は少なかった。秋初戦・1回戦では、笠間主将を怪我で欠く戦いとなった状況で二松学舎大附に2対7で敗れて自分たちの“現在地”を知った。チームは次の春大会ではなく、夏大会を見据えて準備していった、

武田朝彦監督は「結果だけを求めて突貫作業を行うのではなく、グラウンド外の人間的な土台からしっかりと作っていかなければいけないと感じました。春はあくまで通過点。夏に勝負できるチームにしていきたかった」と語る。春大会では1回戦・城北で苦しみながらも6対2で逆転勝利すると3回戦・日体大荏原戦では4対6で迎えた9回に6点を奪って10対6で競り勝ってベスト16入り。夏の第3シードを獲得した。

 

春からの3カ月でチームが進化

“伸びしろ”の大きいチームだ。指揮官は「夏に照準を合わせてきたためまだ進化の余地がある」と7月の戦いを見据える。春大会以降は課題だった投手陣を再整備。センターでプレーしていた荒井哉汰(3年=投手・中堅手)の投手起用を試し、夏の背番号1を託した。急成長を遂げた荒井は「新チームになってピッチャーもやっていたがうまくいかなかった。冬のトレーニングで足腰がしっかりしてきたことで球威と制球力が上がった」と手応えを感じている。

投手の軸が定まったことで、中村斗駿(3年=遊撃手)、武田真慈郎(3年=捕手)たち野手陣が攻守に安定した力を発揮し投打の歯車が噛み合ってきた。笠間主将は「昨夏の悔しさを忘れずに戦っていく。守りから攻撃へつなげてロースコアのゲームで競り勝っていきたい」と一戦必勝で臨む。昨夏と同じシード参戦だが、今年は真のチャレンジャー。「全力疾走、全員守備」の原点を貫き、頂点を狙う。

 

 

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