【清水桜が丘 野球部】「日々成長」 #清水桜が丘

ベテラン監督の下、技術の土台を構築中
秋の雪辱と夏ベスト8以上を目指す

清水桜が丘は今秋、中部大会初戦で逆転負けを喫した。初代監督が復帰したチームは、秋の悔しさを糧に夏ベスト8以上へ向かって突き進む。

■ベテラン監督が復帰

2013年に創立した清水桜が丘。今年4月、曲田雄三監督の静岡商への異動に伴い、近藤靖監督が復帰した。

現役時代は甲子園の土を踏み、複数のチームで指揮をとった経験を持つベテランの近藤監督。清水桜が丘では初代監督を務め、その後、副部長としてチームをサポートしてきた。

6年ぶりとなるユニホーム。近藤監督は「しっかりとした野球を伝えていきたい」と選手と一緒にグラウンドで汗を流す。 ノックでは身振り手振り、細かく指導。気になった箇所があれば、選手を集め、丁寧に説明していく。「まずは技術的なものを理解し、土台を作っている段階。そこから勝負していきたい」。

選手たちは、その近藤監督の熱意に応えて、日々成長を続ける。遊撃手で主将を務める多田煌盛(2年)はこう話す。「守備は今まで足を動かして正面に入ってスローイングする形でしたが、近藤先生からは自分の右側のボールだったら、逆シングルで入った方が投げやすいと教わりました。守備、打撃、走塁に対する考え方を1から学んでいます」

■秋の初戦敗退を糧に

秋の中部大会は初戦で常葉大橘と対戦した。前半に2点をリードし、試合は終盤へ。しかし、9回表に3点を許して逆転負けを喫した。「2点を取ったあと、そこから3点目を取ることができれば、もう少し、試合を優位に進めることができていたと思います。バントミスや送球ミスもあり、練習で疎かにしていた部分が、最終回の逆転負けに繋がってしまったと思います」(多田主将)。

その後は、新型コロナウイルスの影響で、土曜、日曜は活動停止。平日も短時間での練習に限られた。 取材日はノックが終わると、3班に分かれた。ゲージバッティング、バント、テニスボール打ち。短時間の中で効率を上げようと、1球1球を大切に練習する姿があった。

■目標は夏ベスト8以上

「秋の大会で分かったことは、自分たちは体力がなく、1試合を戦い抜く力がないことでした。練習時間は短いですが、試合で通じるメンタルを鍛えて、野球につなげていきたいです」 。そう意気込みを語る多田。練習試合が解禁となった10月には、秋ベスト4入りした浜松西と対戦。練習試合でもあくまで勝ちにこだわり、2連勝を飾った。「やってきたことは間違いではなかった」と選手たちは自信を深めた。

投手陣は秋の大会で好投した左腕・東野勝(1年)を筆頭に複数の投手が各々の役割に徹する。一方で野手陣は前チームから試合に出場する山浦広貴(2年=外野手)を中心に打撃力がアップしてきた。  来春の目標はまず県大会に出場すること。その上で、夏はベスト8以上が目標だ。近藤監督の下、巻き返しを誓う。

 

 

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