【旭丘 野球部】 「愛されるチーム」 #旭丘

2021秋季大会でベスト32へ進出
地力着々、新たな歴史築く「覚悟」

湘南・西湘地区の旭丘が秋季県大会において予選全勝で1位通過すると本戦では法政二に勝利しベスト32へ進出した。選手たちは「愛されるチーム」を目指して、さらなる目標へ突き進む。

■“秋4勝”で32強進出

2021年秋季県大会で旭丘がベスト32へ進出した。大会に向かうチーム目標は「予選全勝、ベスト16進出」だった。予選で立花学園に3対2で粘勝、山北に0対6から逆転勝利するなど、3試合すべてで粘り強い野球をみせて3戦3勝。本大会では初戦で法政二と対戦すると、一丸となった戦いをみせて7対0でコールド勝利。伝統校撃破によって周囲を驚かせた。2回戦では桐蔭学園に挑み、ロースコアに持ち込む戦いを演じていった。ヒット数では大きな差はなかったものの勝負所での得点力の差によって1対4で敗戦。目標だったベスト16進出は果たせなかったが、予選を含めて“秋4勝”で32強進出という結果を残した。

■学校、地域からの応援を力に

旭丘は、普通科と総合学科があり、総合学科には大学進学・スポーツクラスが設置されている。野球部員の多くは、同クラスに属しながら文武両道の精神で高みを目指す。野球部のほか、サッカー部、バスケ部などの運動部に力を入れる学校では2020年に人工芝サッカー場が完成、将来的には野球場も整備していく予定という。現在、野球部は南足柄球場や、小田原球場などで練習に励む。

チームを率いるのは、2014年秋から指揮を執る平野正貴監督。生徒たちと喜怒哀楽を共有しながら成長を促している。「愛されるチーム」を指標に指導を続ける指揮官は「懸命に努力している選手たちが公式戦で結果を残したときは、喜びが爆発してしまう。選手たちの成長を見られることが、大きなやりがいです。学校、地域から応援してもらえるチームになっていきたい」と目を細める。

■投手を中心に守り勝つ

2022年のチームのキャプテンは、攻守の要の土井楽壱(2年=内野手)。土井主将と、ショートストップの河野稜(2年)の二遊間コンビが守備を支える。秋躍進の原動力となったのは、軟投派左腕・笠木脩斗(2年)と、変則右腕の伊藤來巳(2年)の左右ダブルエース。タイプの違う投手の継投によって勝利をつかんできた。予選・立花学園戦で完投勝利した左腕・笠木は「守備に助けられて投げ切ることができた。春・夏は、三振を取れるピッチャーになってベスト16以上を目指したい」と闘志を内に秘める。

土井主将は「僕たちは個人の力があるわけではないのでみんなで力を合わせて戦っていく。秋は得点力が課題だったので冬にパワーをつけて、さらに勝ち上がりたい。自分たちの代で旭丘の歴史を変えていきたい」と力を込める。学校は2022年に創立120周年の節目を迎える。着々と力をたくわえる野球部は「愛されるチーム」を目指しながら、新たな歴史を切り拓いていく。

 

 

おすすめの記事