2022年春に4強へ進出した県立実力校
村上主将、捕手・田中を軸に切磋琢磨

2022年春にベスト4へ進出した実績を持つ藤沢清流。今夏は4回戦で東海大相模に屈したが、新チームは夏のベスト4以上を目指して士気を高めている。

■新チームは42人が切磋琢磨

藤沢清流は2022年、最速135キロの実戦派左腕エース木島直哉、万能型ショートストッパー田嶋陽人主将らが軸となり春大会でベスト4へ進出した。夏の第1シードとなったチームは神奈川大会でも善戦してベスト8という結果を残した。今年の2年生は、2022シーズンの結果を受けて藤沢清流の門を叩いた選手たち。新チームの攻守の要・田中慶太(2年=捕手)は「公立でベスト4に入ったチームで自分も成長したかった。自分たちも強豪私学を倒して勝ち上がっていきたい」と話す。今夏大会後に始動した新チームは2年生28人(うちマネージャー5人)、1年生19人が切磋琢磨しながら新たなステージを目指していく。

■夏は4回戦で東海大相模と対戦

今夏は、佐藤智良主将(3年=内野手)を軸に戦った。昨秋は1回戦で厚木北に屈して初戦敗退。今春は予選突破できずに苦杯をなめた。3年生にとって最後の大会となった夏の神奈川大会では初戦の2回戦で綾瀬西に8対1で勝利、3回戦では柏陽に14対5で勝った。4回戦では第1シード東海大相模と対戦。2回裏で雨天により継続試合となった難しいコンディションで立ち向かって、0対12での敗戦となった。東海大相模はそのままトーナメントを勝ち上がって甲子園へ出場した。榎本正樹監督は「よく戦ってくれたが力の差が大きかった。新チーム指導では、アップからすべてを見直して高いレベルを追求していった」と話す。

■収穫と課題を手に2025シーズンへ

新チームの中心となったのは、夏からレギュラーだった村上泰己主将(2年=内野手)とキャッチャー田中。リーダーシップを備えるふたりが核となり、新たなスタートを切った。8月中旬の秋予選は、1年生右腕エース小瀧蔵之介が先発でゲームをつくり、リリーバーの松本陸(2年)、添田湘介(1年)が役割を果たした。野手では、ショート丹虎太朗(2年)、ライト渡邉航太朗(2年)が一戦ごとに実力を伸ばした。予選は鎌倉学園に6対8で惜敗したものの2勝1敗で2位通過。収穫と課題を手に県大会へ臨む。村上主将は「夏に東海大相模と対戦した経験を活かして新チームでは高みを目指す。2022年以上の結果をつかむために全員で戦っていく」と力を込める。
 藤沢清流は来夏のベスト4以上を狙って海原に乗り出す。その航路は、自分たちで決めていく。

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