【新田暁 野球部】「礼儀・努力・感謝」

投手育成に定評ある「東毛のダークホース」。

夏3年連続ベスト16、いざベスト8以上へ

戦国上州で夏3年連続ベスト16という確かな実績を残す公立校・新田暁。

野球が好きな選手たちを丁寧に指導し、選手としてだけではなく人間的にも成長させる。

その成果が結果につながっている。

■ 限られた環境で一歩一歩

東毛地域のダークホースだ。

太田市郊外に位置する地域校で、野球部員数は1学年平均10人程度。

2016年まで6年連続で初戦敗退だったチームだが、2017年に夏8年ぶりの勝利を挙げて16強へ進むと、2018、2019年にも1・2回戦を突破して3年連続のベスト16入り。

近年の県大会でも公立伝統校から勝利を挙げるなど進化の片鱗をみせていった。

新田暁にとっては夏の3回戦が「壁」になっているが、敗れた相手はいずれもシードの私学強豪。

チームは、その壁を越えるべく努力を続けている。

新田暁は、限られた戦力、限られた環境の中で、一歩一歩、成長している。

■ 自立していく選手たち

新田暁が成長を遂げる理由は、ノックに垣間見えた。

「どうした!もう一回やってみよう!」。

内田昇監督をはじめコーチたちは、ミスやエラーを責めることなく、ミスが生じた理由をわかりやすく説明。

情熱を持って、辛抱強く、選手たちと向き合っていた。

新田暁で指揮5年目となる内田監督は「うちは中学時代に活躍した選手は少ないですし、最初からできる選手ではないのです。

だから、突き放すのではなく、できるまで地道に練習しています」と、柔和な言葉で話す。

野球小僧たちは、コーチ陣のノックに対して、前向きに食らいついていく。

コーチ陣の指導を受けて自立していく選手たちは2年半を通じて心身ともに成長していくという。

■ 選手を伸ばす「ピッチングトレ」

新田暁は、投手育成に定評がある。

内田監督は試行錯誤を重ねながら、ピッチングトレーニングを考案した。

指揮官は、「上半身と下半身の連動」、そして「肩甲骨の可動域拡大」に重点を置いて、投手陣は、長さ2メートル弱のパイプを肩に担いでフォームを固めながら体全体の「連動」を意識。

また2つのソフトボールを両肩付近で回すことで肩の「柔軟」を促している。

年間を通じて、これらのトレーニングを実行することで投手は進化を遂げている。

2018年夏のエース金子知生(現独立リーグ群馬)は、高校2年半で120キロから146キロまで球速を上げたという。

今夏のエース籾山成哉(現3年)も、新田暁のメニューで球速を上げた。

内田監督は「体作りと肩の使い方によって、ピッチャーは驚くほどに変わっていく。

中学時代の実績がない選手が成長していくことにやりがいを感じる」と見守る。

■ 夏のベスト8以上が目標

2020年夏を目指すチームは、糸井優太主将(2年=捕手)を軸にまとまっている。

投手陣は、右腕・今井颯、左腕・稲垣慎翔の2年生コンビが安定。

打撃は、糸井、下山愛斗(2年=内野手)のクリーンアップが勝負強い打撃をみせる。

守備では、夏のレギュラーだった服部比呂人(2年=内野手)がショートのポジションで堅実な守備をみせている。

主砲・下山が「初球から積極的にフルスイングしてチームに勢いを加えたい」と話せば、服部は「攻守で役割を果たして勝利に貢献したい」と笑顔をみせる。

チームは、夏のベスト8以上を目標に努力を続けている。

糸井主将は「技術だけではなく精神面も鍛えて新しい歴史を作りたい」と意欲をみせる。

学校名の暁とは「夜が明けるころ」の意味。

新田暁は文字通り、“夜明け”を迎えようとしている。

 


群馬県立新田暁高等学校

【学校紹介】
住 所:群馬県太田市新田大根町999
創 立:1924年
甲子園:7回(春4回・夏3回)
新田高として地域の人材を育成、平成8年に総合学科改編に伴い新田暁に校名変更。

文理総合・生活文化・情報ビジネス・社会福祉・食文化・機械/電子技術の6系列からなる。

野球部OBに独立リーグ群馬・金子知生投手(2019年度入団)。

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