2025年夏 神奈川大会【戦記】向上  ベスト4

相洋、日大藤沢を撃破してベスト4進出

準決勝の大舞台で東海大相模と真っ向勝負

向上が神奈川大会準決勝で東海大相模と激闘を演じた。6対7の惜敗で決勝進出は果たせなかったが堂々たる戦いだった。

 

 ■東海大相模に序盤で6得点

 神奈川の牙城を崩す瞬間は近づいている。向上は5回戦で相洋に3対2、準々決勝では日大藤沢に13対4で勝利して2年連続ベスト4へ進出した。準決勝の相手・東海大相模には、2014年の決勝で敗れるなど過去に何度も行く手を阻まれてきた。ただ、その差は確実に縮まっている。向上は初回に4番・古知屋航平の2点二塁打、5番・守屋蓮次の連続タイムリーで3点を先取。さらに2回にも2番・末吉煌弥の2点二塁打などで3点を追加。ゲームの主導権を握った。

■9回表に二死満塁の好機生かせず

 先発のエース金澤佑飛は、5回戦、準々決勝に続いての連投となったが、威力あるボールを投げ込み相手打線と真っ向勝負した。向上は2回までに3失点したが6対3でゲームを進めていく。次の1点が勝負の鍵を握ったが、その1点が奪えなかった。暑さが金澤の体力を奪う中で7回までに同点に追いつかれて6対6で最終局面を迎えた。9回表に二死満塁のチャンスをつかんだが、勝ち越し点が取れなかった。そして9回裏、2番手・寒河江佑也の好投も虚しく犠飛で決勝点を奪われて6対7のサヨナラ負けとなった。

■頂点を目指す戦いは続く

 敗れたが完全燃焼だった。平田隆康監督は「序盤にリードしたが簡単な試合にはならないと考えていた。追加点が奪えなかったのは相手が一枚上だったと思う。選手たちはすべての力を出し切ってくれた」と目を緩ませた。4番・古知屋は「あと1点が遠かった。メンバー外の選手たちに勝利を届けられなかったことが悔しい。後輩たちにはトップを目指す集団として、また横浜スタジアムに戻ってきてほしい」とメッセージを送った。

 2年連続のベスト4は、チームの土台が固まってきた証。頂点を目指す戦いは続いていく。

準決勝後に悔しい表情をみせる向上の選手たち
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