
2025年夏 東東京大会【戦記】東東京準決勝 関東一 対 実践学園
左腕エース対決を関東一が制して決勝進出!
攻守に堅実な戦いで決勝進出
エースの好投で初の4強進出
関東一が東東京大会決勝で実践学園に2対0で勝利し決勝進出を決めた。初のベスト4となった実践学園は一丸となった戦いをみせたが進撃が止まった。
■実践学園は接戦を制して4強へ
今大会ノーシードの関東一は5回戦で安田学園、準々決勝で江戸川に勝利して準決勝に駒を進めてきた。特筆すべきは2回戦から準々決勝までの5試合で失点はわずか4。機動力を生かした攻撃と盤石な投手力を武器にトーナメントを勝ち上がってきた。対する実践学園は2回戦・正則学園戦、3回戦の豊南戦で苦しみながらも逆転勝利でチームを“軌道”に乗せた。準々決勝は、第1シード東亜学園を破った堀越と対戦し4対1で撃破。勢いに乗って準決勝・関東一戦を迎えた。
■坂本、新渡戸の左腕エース対決
関東一は坂本慎太郎、実践学園は新渡戸佑の両左腕が先発し、落ち着いた立ち上がりをみせた。緩急自在のピッチングをみせた新渡戸は、関東一打線を5回までヒット1本に抑える快投でロースコアのゲームに持ち込んだ。実践学園は1、3、4回に走者を出したが、ピンチでギアを上げる坂本に抑え込まれて得点が奪えなかった。均衡が破れたのは5回だった。関東一は入山正也が安打で出塁すると手堅く送って、小林響葵のタイムリーで先制に成功した。7回にはスクイズで追加点を奪ってリードを2点に広げた。
■実践学園、初の4強で完全燃焼
実践学園は8回に一死1・2塁の好機を迎えたが“あと1本”が打てずに無念の完封負け。エース新渡戸の5安打2失点のピッチングで接戦に持ち込んだが、打線がどうしても得点できなかった。決勝進出は逃したが、堂々たる戦いで学校初のベスト4の戦果を残した。エース新渡戸は「大会前は不安しかなかったがマウンドに上がって自信がついた。決勝には進めなかったが最高のピッチングができた」と振り返った。関東一、実践学園共に放ったヒットは5本ずつ。ヒット数は変わらなかったが試合巧者・関東一が決勝進出を果たした。
