
富士
「頂へ」
2度の甲子園出場を誇る文武両道伝統校
2時間の練習で何を学びどう行動するか
2度の甲子園出場を誇る伝統校・富士。限られた練習時間で主体的に行動する選手たちは、富士山麓のグラウンドから頂を目指す。(取材・栗山司)
■主体性を持って取り組む
2度の甲子園出場を誇る文武両道の伝統校。昨春の県大会ではベスト16入りを果たし、24年ぶりとなる夏のシード権も獲得した。就任4年目の稲木恵介監督のもと、チーム力を積み上げている。
授業との兼ね合いから、日々の練習は約2時間と限られる。その中で「何を選び、どう成長につなげるか」を一人ひとりが考え、主体性を持って取り組んでいる点が大きな特徴だ。
さらに野球振興にも力を注ぐ。稲木監督の就任後は、小学生や未就学児童を対象に年10回ほど野球教室を開催してきた。取材日は年内最後の教室で、選手たちが楽しさを伝える姿が印象的だった。教える側に立つことで選手自身の気づきにもつながっているという。主将の渡邉拓真(2年=捕手)はこう語る。「新たな発見がありますし、振興活動を通じて応援されるチームになっていきたいです」
■頂上に向かっての戦い
来春の目標は2年連続のシード権獲得、そして昨年を超えるベスト8進出だ。稲木監督は「やるべきことを積み重ねれば、十分に可能性はある」と力を込める。
打線は1番・幡野俊平(2年=中堅手)が出塁し、2番・伊藤充希(2年=遊撃手)が確実に送って得点圏を作り、3番・渡邉拓、4番・杉山達紀(2年=左翼手)につなぐ形が得点パターン。「全体的にバットを振る力はある」と稲木監督も太鼓判を押す。
晴れた日には、グラウンド右翼奥に雄大な富士山が姿を見せる。その頂へ向かうように、富士ナインは着実に歩を進めている。






