
昌平 初甲子園へ
夏の埼玉大会で2年連続準優勝
「技術+人間力」で埼玉初制覇へ
夏の埼玉大会で2年連続準優勝の昌平が、悲願の甲子園初出場へ向けて団結している。33
歳の若きOB指揮官が率いるチームは、人間形成の先にある勝利を目指す。
2年連続決勝惜敗を糧に
埼玉大会で2年連続準優勝となった昌平。2024年夏は、決勝で花咲徳栄と対戦。2対6で迎えた8回に一挙4点を奪って同点に追いつくと、白熱のゲームは延長タイブレークへ突入した。10回表に5点を奪われた状況で意地の3点を返したが9対11の惜敗となった。昨夏は、好打者・櫻井ユウヤ(2026年ロッテ入団)を擁して勝ち進むと決勝で叡明と対峙した。
互いに甲子園初出場を懸けた一戦は櫻井の一発などで5回までに2対1とリードしたが6回以降に逆転されて2対5の惜敗となった。昨夏の決勝でプレーした大倉巧翔(3年=中堅手)は「緊張もあり自分のプレーができなかった。あの借りを返したい」と気持ちを込める。選手たちは昨夏決勝の映像を寮で何度も見ながら、日々の練習に向き合ってきた。
OB指揮官と選手たちの絆
チームを率いるのは、OBの岩﨑優一監督だ。昌平で甲子園を目指して卒業後は獨協大でプレー。打力が認められて社会人・三菱重工名古屋で5年間プレーし、クリーンアップも任された。現役引退後の2020年1月に母校・昌平で教員になると野球部長として指導を開始。2023年秋に監督となると、夏初陣の2024年夏、2025年夏に2連続で決勝へ進出。惜しくも勝てなかったが堂々たる結果を残す。
岩﨑監督は「2年連続の準優勝を評価してもらえているが、自分たちは一番悔しい思いをしてきた。決勝での悔しさを糧にする一方で、冷静になって優勝するためには何が必要かにフォーカスしてきた」と語る。日常生活の延長に野球があり、日々の積み重ねが大会へつながる。
指揮官は「過去2年の選手たちが残してくれた財産を結実させたい」と今夏に照準を合わせる。若き指導陣と選手たちの絆が昌平の武器だ。
甲子園初出場へチーム団結
2026年夏のチームは、堅守巧打の佐藤光輝主将(3年=三塁手)を中心に、昨夏を経験した高校通算10本塁打のリードオフマン大倉、高校通算15本塁打の齋藤塁(3年=捕手)らが屋台骨を支える。投手陣は、佐藤光輝主将の双子の兄・佑輝(3年=投手)が右腕エースとなり、花牟禮雅久(3年)、吉田裕哉(3年)ら左腕が並ぶ。
昨季の櫻井のような絶対的プレーヤーはいないが、投打のバランスは昨夏以上。チームは「夏10連勝」をスローガンに、一戦必勝の先にある埼玉制覇、甲子園3勝を目指す。佐藤光輝主将は「自分たちは甲子園出場のために、本音で話し合うことでチームとして成長できた。2年半で培ってきた『技術+人間力』を信じて、自分たちの代で甲子園初出場を決めたい」と目線を上げる。
過去2年の涙は明日への力。昌平は新しい時代を切り拓いていく。









