
紅葉川
「一心不乱」
城東で甲子園出場経験を持つ指揮官が今春就任
全員野球で目指す「都立5校目の甲子園出場」
下町・江戸川の都立実力校・紅葉川。今年度から新指導体制となったチームは、甲子園出場という目標に向かってスタートを切っている。
■元気あふれる“下町の野球小僧たち”
校庭グラウンドで下町の野球小僧たちが、笑顔で白球を追っている。最寄り駅は、東京メトロ東西線・西葛西とJR葛西臨海公園。東東京の高校野球聖地・江戸川区球場から徒歩約10分の距離にある。
紅葉川は2010年夏にベスト8、2014年、2019年夏にベスト16に進出するなど力を誇示。コンスタントに4回戦へ駒を進め、都立屈指の実績を残す。2022年春に独立リーグ徳島に入団した山崎正義(徳島―現・台湾プロ野球CPBL富邦)ら個性が光る選手を輩出。
今夏の野球部体験会には、50人以上の中学生が参加した。熱気が高まるチームは、過去最高のベスト8を超えていく可能性を秘めている。
■城東出身指揮官と野心秘める選手
「一心不乱」「攻撃野球」をモットーに、野球を本気で楽しむスタイルだ。2026年春からチームを指揮するのは、2001年の城東で甲子園出場を成し遂げた実績を持つ安部雄太監督だ。
前年度まで指導した広尾では、2025年秋にベスト16を果たすなど、選手の力を伸ばしてきた。前任地の広尾は校庭が狭く、練習場所が制限されていたが、紅葉川は広いグラウンドがあり、打撃ケージやブルペンも整っている。新チームは2年生2人、1年生13人の少数精鋭だが、全員が勝利への熱い気持ちを練習から体現する。安部監督は「夏の練習でも15人全員が毎日、元気にグラウンドに飛び出してくる。
下町の野球小僧のようなタフさと情熱があり、指導者としても刺激になる」と選手たちに寄り添う。目標は甲子園出場。都立野球を知り尽くす、甲子園出場経験を持つ指揮官のもと「下町から都立5校目の甲子園」を目指す。
■小嶋主将、谷口副将の2年生2人が軸
新チームの軸となるのは、小嶋己太郎主将(2年=遊撃手・投手)と、谷口蓮太郎副将(2年=捕手・左翼手)の2年生。小嶋主将は地肩の強さと、強打が光る都立屈指の二刀流プレーヤーで、紅葉川の大黒柱だ。
小嶋主将と谷口副将の2人が1年生をまとめて全員野球を遂行していく。1年生にも巧打の蓑毛涼太郎(1年=中堅手・捕手)、守備の要・荻原稜(1年=二塁手)ら個性が光る選手が揃い、大きなポテンシャルを秘めている。
谷口副将が「1年生主体の若いチームですが、夏休みの練習でチームとして成長できた」と話せば、小嶋主将は「全員でつないでいく『攻撃野球』で粘り強く戦っていきたい」と力を込める。あふれる情熱を力に変える紅葉川が、今季の都立ダークホースになる。







