
錦城学園 スタンド一体の戦いで13年ぶり8強
新チームは静岡10泊の強化合宿で一致団結
今夏の東東京大会で、13年ぶりにベスト8となった錦城学園。挨拶・返事・感謝を指導原点とするチームは、今夏の結果を道標にして、野球の先にある人としての成長を目指す。
■夏大会期間中は校内強化合宿
学校全体の協力&応援によって成し遂げたベスト8だった。錦城学園は東東京大会の1週間前から、学校協力のもと校内で強化合宿を行なっている。朝6時起床し朝練後に教室に入り、授業後は黙々と課題練習に取り組む。野球集中に加えて、勉強時間の確保の意図もあるという。
大会期間中、スマホの使用は原則禁止となり、野球漬けの日々を送る。練習後には近くの銭湯に通い一体感を高めた。チームは接戦を勝ち上がると、5回戦・安田学園戦に勝利しベスト8へ到達。一戦ごとに成長し、たくましくなった。夏の主力だった3年生の井川悟、石坂颯大、中村紘稀は、「合宿を通じてチームが一つになった」と振り返る。準々決勝まで勝ち上がったため、今夏の合宿は22泊に及んだ。
■錦城学園の野球を理解して実践
新チームの実質的な始動は8月4日から10泊の静岡合宿だ。今夏の合宿には3年生全員が参加し、夏の経験を後輩たちに伝えた。夏のメンバーでは、小池嵩稀主将(2年=投手・一塁手)、エース格・石川凛人(2年=投手)、宮村翔夢(2年=左翼手)らが主力としてプレーしていたが、新チーム始動は順調ではなかった。
技術よりも大切にしている、錦城学園の活動原点でもある「挨拶・返事・感謝」をもう一度、徹底。自分たちの甘さによって練習が中断することもたびたび。選手たちはそれでも必死に食らいついた。今夏の投打の二刀流として活躍した小池主将は、「監督さん(玉木信雄監督)の言葉を信じて努力していけば、結果が出ることが分かった。自分たちも錦城学園の野球を理解して実践していく」と前を向く。
錦城学園の夏飛躍の秘密は、年間を通じた人間力の向上と、ひたむきな努力。先輩たちの姿を目に焼き付けた選手たちは、謙虚な姿勢で野球に向き合い、先輩たちを超えていく。人としての成長の先に、新しい景色が見えてくる。







