
来秋のドラフト候補のエース髙部が熱投
秋季東海地区高校野球静岡県大会決勝で、聖隷クリストファーが掛川西に3対1で勝利して9年ぶり2度目の優勝となった。夏甲子園出場の大型左腕・髙部陸(2年)はひと回り成長した姿をみせた(取材・栗山司)
■エース・髙部が全試合完投
秋季静岡大会、圧巻の投球を見せたのは髙部陸(2年)だった。
夏はチームを甲子園初出場に導いた左腕。注目を集める中で、全5試合すべてを一人で投げ抜く鉄腕ぶりを発揮した。
初戦の日大三島戦では12奪三振で完封。前半こそ力みからストレートの走りを欠いたものの、下半身主導のフォームに修正してキレを取り戻した。
さらに、本人が「今大会で一番苦しかった試合」と振り返る知徳戦では粘りきり、連戦となった準々決勝と準決勝も完投。東海大会への切符を手にした。
そして迎えた決勝戦。当初は疲労を考慮して上村敏正監督は先発を見送る予定だったが、「この大会は自分が最後まで投げ切りたい」と本人が志願してマウンドに立った。そしてチームを優勝へ導いた。
未知なるポテンシャルを秘めた髙部は、進化を続けながら来夏、そして秋のドラフトを待つ。









